人間には、本当に自分で病気を治す力があるのか?

人間には、本当に自分で病気を治す力があるのか?

◆薬がなければ、病気は治らない?

頭が痛い。薬を飲む。

胃が痛い。薬を飲む。

眠れない。睡眠薬を飲む。

いつの間にか、私たちは何かあると薬に頼るようになっていないだろうか。

もちろん、薬が必要なときはある。

でも、私は不思議に思う。

薬を飲まなければ、人間の身体は治らないのだろうか。

指を切っても、小さな傷ならいつの間にかふさがる。

風邪をひいても、ゆっくり休んでいるうちに回復することがある。

ストレスで胃が痛くなっても、悩みが解決すると痛みが消えることもある。

誰が治したのだろう。

医者だろうか。薬だろうか。

いや、自分の身体だ。

私たちには、生まれながらにして自分を守り、修復する働きが備わっている。

これが自然治癒力だ。

◆野生動物には、医者がいない

考えてみてほしい。

野生動物には病院がない。薬局もない。

具合が悪くなっても、点滴を打ってもらうことはできない。

では、どうやって生きているのだろう。

もちろん、野生動物も病気になるし、病気で死ぬこともある。

それでも、生き物には傷を修復し、感染に対抗する力が備わっている。

人間も同じだ。

ところが、私たちは少し具合が悪くなると、身体が何を求めているのかを考える前に、薬で症状を抑えようとする。

私は、そこに違和感がある。

自分の身体を、もっと信頼してもいいのではないだろうか。

◆食べたもので、身体はできている

私は20年以上前、森下敬一先生の月刊『自然医学』の出版部に勤務していた。

その頃から、食べ物と健康、自然治癒力について考えてきた。

昔から、こんな言葉がある。

「薬なければ、病なし」

「薬すぐれば、毒となる」

「食べ物は、薬以上の薬である」

私は、こうした言葉には、今でも考えさせられる。

なぜなら、私たちの身体は、毎日食べているものからつくられているからだ。

何を食べるか。どう食べるか。

どれくらい眠るか。身体を動かしているか。

ストレスをため込んでいないか。

そんな当たり前のことが、身体の働きを左右する。

ところが、健康の話になると、すぐに「何を飲めばいいですか?」となる。

私自身、硅素を飲んでいる。だから、サプリメントを否定するつもりはない。

でも、何かを飲む前に、自分の身体が働きやすい状態をつくることが大切ではないか。

◆自分の健康を、誰に任せるのか?

病気になったら、医者に診てもらう。

必要な検査も治療も受ければいい。

ただ、私は自分の健康まで医者に丸投げしてはいけないと思っている。

医者は、私の代わりに食事をしてくれるわけではない。

私の代わりに眠ってくれるわけでもない。

毎日の生活を送るのは、私自身だ。

もちろん、自然治癒力だけでは回復できない病気もある。

だから医療が必要になる。

でも、だからといって、自分の身体に備わっている力を忘れていいわけではない。

自分の健康の主体は、誰なのか。

私は、自分自身だと思っている。

◆最高のお抱え医者は、自分の中にいる

私たちは、病気になったとき「何をしてもらうか」ばかり考えていないだろうか。

どんな薬を飲むか。

どんな治療を受けるか。

どの病院へ行くか。

それも大切だ。

でも、私はもう一つ考えたい。

自分の身体は、今、何を求めているのだろう。

食べ過ぎていないか。

睡眠は足りているか。

無理をしていないか。

身体からのサインを無視していないか。

私たちの身体には、もともと素晴らしい仕組みが備わっている。

その働きを忘れて、薬や医者だけに頼るのは、もったいない。

人間は、自分の身体の中に、最高のお抱え医者を持っている。

私は、そう考えている。

その医者が働きやすい環境をつくるのは、自分自身だ。

だから私は、自然治癒力に頼って生きていきたい。

いや、ただ頼るのではない。

自然治癒力を生かせる生き方を、自分で選んでいきたい。


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『がん細胞は、消えるのか? 山﨑教男・38の生命仮説』

 

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