「歯の話」ではなく、「文化の話」をする歯科医
「歯の話」ではなく、「文化の話」をする歯科医
坂本洋介先生との出会いは、一通の相談から始まった。
ある日、弊社から出版している本を読まれた坂本先生から連絡があった。
「この本のような形で編集できないでしょうか」
そんな相談だった。
私は正直、最初は少し意外だった。
歯科医師の先生からの相談である。
歯科の技術書なのか。
治療法を解説する本なのか。
そう思っていた。
ところが、お話を伺っていくうちに、その予想は大きく外れることになる。
坂本先生が語っていたのは、歯の治療そのものではなかった。
日本人の文化。
美意識。
歴史。
そして、人としてどう生きるか。
そんな話だったのである。
私はこれまで多くの著者と出会ってきた。
医師もいる。
研究者もいる。
教育者もいる。
しかし坂本先生ほど、「歯」から「文化」を語る人にはなかなか出会わない。
歯科医でありながら、歴史を語る。
歯科医でありながら、日本人論を語る。
歯科医でありながら、美しさとは何かを語る。
それが坂本洋介先生だった。
打ち合わせを重ねる中で、先生は何度もこうした問いを投げかけていた。
「なぜ日本人は銀歯を当たり前だと思ってきたのでしょうか」
「なぜ海外では違うのでしょうか」
「なぜ日本人は歯に対する意識が低いのでしょうか」
それは単なる歯科医療の問題提起ではなかった。
もっと根本的な、
「日本人は何を大切にしてきたのか」
という問いだったように思う。
本書『美しさと健康の口もと文化』を読めばわかるが、そこには歯科治療のテクニックが並んでいるわけではない。
むしろ、日本人移民の歴史や海外から見た日本人の姿、美意識の変遷などが数多く登場する。
普通なら歯科医が書こうとは思わないテーマばかりである。
しかし、それこそが坂本先生らしさなのだろう。
先生は歯を診ているだけではない。
その人の人生を見ている。
その人の笑顔を見ている。
そして、その人が生きる社会や文化まで見ている。
だからこそ、本の中でも繰り返し「歯は自分だけのものではない」という考え方が語られている。
笑顔は人との関係の中にある。
口もとは文化の一部である。
健康とは単に病気がないことではない。
そんな坂本先生の価値観が、本全体に流れている。
出版の仕事をしていると、専門知識を伝えたい著者には多く出会う。
しかし坂本先生の場合は少し違った。
知識の奥にある価値観を伝えたい人だった。
だから私は、この本を歯科の本というよりも、「文化の本」だと思っている。
歯の話から始まりながら、最後には日本人とは何かを考えさせられる。
そんな本を書いた坂本洋介先生は、私にとって少し珍しいタイプの歯科医であり、同時に、とても興味深い著者でもあった。
美しさと健康の口もと文化
商品紹介
関連情報
幸せの知恵の宝庫 〜世の中に出ていない本質的な情報をお届け〜|万代宝書房
【万代宝書房】では哲学、思想、健康、刑事司法など、他では聞けない著者だけが知る本質や真実を伝える本を取り揃えております。著者の魂の叫びを時間と空間を超え、受け取りませんか?誰からの情報を受け取り、誰と繋がりたいですか?広く浅く読者に媚を売るような書籍を万代宝書房は出しません。少人数でも深く真実・核心をしたい方に著者の思いを伝えたいのです。万代の宝である、著者の持つ知恵を手に入れてください。
| 屋号 | 万代宝書房 |
|---|---|
| 住所 |
〒176-0002 東京都練馬区桜台1-6-9 渡辺ビル102 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 代表者名 | 釣部 人裕 |
| info@bandaihoshobo.com |