「なんとなくおかしい」を言葉にする人
「なんとなくおかしい」を言葉にする人
私はこれまで、多くの著者と出会ってきた。
医師。
弁護士。
研究者。
教育者。
それぞれが専門分野を持ち、自らの経験や知識を本という形にして世に送り出している。
しかし、城戸佐和子氏は少し違う。
彼女は薬剤師であり、シングルマザーであり、小田原市議会議員であり、そして毎晩のようにYouTubeライブで問題提起を続けている人でもある。
私が彼女を見ていて感じるのは、「違和感を見過ごさない人」だということだ。
世の中には、多くの人が感じているにもかかわらず、言葉にならない違和感がある。
なんとなくおかしい。
でも、何がおかしいのか分からない。
言葉にすると批判されそうだ。
だから黙っている。
多くの人はそうやって通り過ぎていく。
しかし城戸氏は、その違和感を放置しない。
自分で調べる。
資料を読む。
議会で確認する。
現場を見る。
そして、自分の言葉で発信する。
『地方自治法改正案 ~みんなの自由が奪われる~』も、まさにそのような一冊だ。
本書では、地方自治法改正案を入り口として、
「地方自治とは何か」
「自由とは何か」
「政治とは誰のためにあるのか」
という問いを投げかけている。
城戸氏は、小田原市議会議員を志した理由について、「子どもたちの自由が失われていくことへの危機感があった」と記している。
また、
「どうか政治に目を向けてほしい」
「我々の自由は我々で守りましょう」
とも語っている。
もちろん、この本の主張については賛否があるだろう。
政治や社会問題に絶対的な正解はない。
だからこそ重要なのは、結論ではなく、自分で考えることなのではないか。
私は出版社の人間として、すべての本の内容に賛成する必要はないと思っている。
しかし、
「考えるきっかけを与える本」
には価値がある。
城戸氏の本には、その力がある。
そして今回の本もまた、同じ問いを私たちに投げかけている。
なぜ多くの人は違和感を覚えても口にしないのか。
なぜ考えることをやめてしまうのか。
なぜ、自分の人生に関わる問題であっても無関心でいられるのか。
彼女は決して専門家の立場だけで語っているわけではない。
薬剤師として医療の現場を見てきた。
シングルマザーとして子育てを経験してきた。
市議会議員として政治の現場を見てきた。
そして、一人の母親として未来を見つめている。
だからこそ、その言葉には机上の理論ではない重みがある。
私は、この本を読んで賛成してほしいとは思わない。
むしろ、
「自分はどう考えるのか」
を問い直してほしい。
それこそが、城戸佐和子氏が一貫して伝え続けていることではないだろうか。
自由とは、誰かが与えてくれるものではない。
自分で考え、自分で選び、自分で行動することで守られるものだ。
その意味で、この本は政治の本である前に、「自分の頭で考えるための本」なのかもしれない。
そして今の時代だからこそ、その価値はますます大きくなっているように感じるのである。
地方自治法改正案~ みんなの自由が奪われる
商品紹介
『日本終焉の序章~奪われていく自由~ 』
商品紹介
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