現代人に必要な本物の油とは？知らないと危険な“偽物の油”の真実

最近、食用油、特にサラダ油について耳にする機会が増えています。実は、私たち現代人の体には「本物の油」が不足していることをご存じでしょうか？
「肉や揚げ物ばかり食べている現代人が、むしろ油を摂りすぎているのでは？」と思う方もいるかもしれません。たしかに、油の摂取量は十分すぎるほど多いです。しかし、それが本当に体に必要な油かどうかは別の話です。

健康を損なう“偽物の油”の正体

私たちが日常的に摂取しているサラダ油やマーガリン、ショートニングなどは、実は「本物の油」ではありません。これらは食品として非常に不自然なもので、本来の栄養素が取り除かれた「死んだ油」とも呼べる存在です。

こうした油は、食べれば食べるほど体内で害を及ぼし、老化や病気の原因になりかねません。だからといって「すべての油を避ければいい」というわけではありません。重要なのは、体（細胞）が求める「本物の油」を選び、体が嫌がる油を避けることです。

体が嫌がる油を避けよう

体にとって有害な油は、大きく分けて以下の3つです：

1. 酸化した油
   油は空気や光、高温にさらされると酸化します。この酸化した油を摂ると、体内でも酸化が進み、老化が加速します。特に、揚げ物や炒め物の調理後に時間が経った油や、使い回しの油は危険です。

2. トランス脂肪酸
   マーガリンやショートニングなどに含まれるトランス脂肪酸は、心疾患や肥満などのリスクを高めるとして、近年問題視されています。

3. 過剰なリノール酸
   サラダ油などに多く含まれるリノール酸は、摂りすぎると体内の炎症を引き起こしやすくなります。

体が求める「本物の油」とは？

健康的な体を作るためには、以下の油を意識的に摂取することをおすすめします：

• 青魚に含まれる油（EPA・DHA）
• アマニ油、エゴマ油、シソ油
• オリーブ油

アマニ油やエゴマ油、シソ油は熱に弱いため、生で摂るのがベストです。一方で、炒め物や加熱調理にはオリーブ油やゴマ油、米油が適しています。

知識と選択で、健康を守る

スーパーで簡単に手に入る油でも、何を選ぶかで健康への影響は大きく変わります。日常的に使う油を見直し、本物の油を意識的に取り入れてみましょう。あなたの体がその違いを教えてくれるはずです。