スポーツ指導は難しいのか?
◆スポーツ指導で気をつけないといけないこと
上位下達が悪いわけではない。
問題の本質は、上意下達的な「絶対服従」なのではなくて、そのトップの人格なのだ。
あちこちで、部活や体育会批判や上意下達的な「絶対服従」文化がまだまだ根強いとの批判がある。
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私は、その論調には異論がある。
私も体育会出身で、上意下達的な「絶対服従」の世界にいたし、
教員の監督時代は絶対的存在でいた。
また就職してからも、そういう会社もいくつか経験した。
問題の本質は、上意下達的な「絶対服従」なのではなくて、
その【トップの人格】なのだ。
横山成人師に師事し、孫子の兵法を勉強中だが、さらにその思いを強くしている。
素晴らしい人格のトップや幹部がいる組織では、
上意下達的な「絶対服従」の世界は
最高のパフォマンスややる気や成長を促す。
ただ、【トップがアホなら、最悪の結果】になる。
最近問題になっているケースは、トップがアホなのだ。
トップがアホな時に、それを監視したり、是正する仕組みがないことが問題なのだ。
大学の部活なら、OB会あたりになるのだろうか?
私の場合は、いいトップの出会ったことの方が多い。
トップがアホと思ったときは、そこを辞めて違う会社に行っている。
大学時代のある先輩は、スポーツが有名な某大学に入学し、1か月で退学した。
理由は、
「監督は、たまににしか来ない。コーチはアホ。4年生は理不尽」
という理由だった。別な大学を入り直し、その大学の選手に次々と勝っていった。
私は、大学時代に絶対的コーチに逆らったことがあった。
試合が始まって、出された指示が納得できなかったから、
その通りにしなかった。
もちろん、その後は使ってもらえなくなった。
後日、自家談判に行った。当然辞める覚悟であった。
なぜ、あの様な指示を出したのか?
自分は、こういう思いでいた。
試合は誰のものなのか? 選手なのか、コーチなのか?
私の作戦では、負けたのか?
コーチの作戦では勝ったのか?
そのコーチは、とことん話してくれた。
結果は、平行線のままだったが、次ぎの大会には使ってくれた。
そういう器があったの方だった。
「釣部は、俺とはあわん。でも、あいつなりの価値観でやっている。そこまでは否定できない。負けた時点で選手を変える」
そう言って、チャンスはくれた。
負けるまで、使ってくれた。
私が監督になった時は、生徒(選手)こう言っていた。
「練習は、俺のもんだ。服従しろ。
試合は、お前らのもんだ。好きにやれ。
俺は試合では、何も言わない。
終わったと、怒りもしない。
アドバイスが欲しかったら聞きに来い。
アドバイスが腑に落ちなかったら、
自分の信じた方のプレイをしろ!」
部活でも、学校でも、会社でも、省庁でも、国家でも、
トップ次第で、良くも悪くもなるのだ。
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