第2回:出版クラウドファンディングのメリット・デメリット

第2回:出版クラウドファンディングのメリット・デメリット

 
はじめに―出版クラウドファンディングの可能性とは?

クラウドファンディングは、出版プロジェクトの資金調達だけでなく、読者との関係構築やマーケティングツールとしても活用できる強力な手段です。しかし、一方で達成できなかった場合のリスクや、運営の難しさもあります。

この記事では、出版クラウドファンディングのメリットとデメリットを整理し、本当にやるべきかどうかを判断するポイントを解説していきます。

 

出版クラウドファンディングのメリット

  1. 資金調達ができる(出版前にコストを回収)

出版には、編集・デザイン・印刷・流通費用など、多くのコストがかかります。クラウドファンディングを活用すれば、事前に資金を確保できるため、リスクを抑えた出版が可能になります。

 例:100万円の目標額を達成できれば、自己資金ゼロで出版が実現できる!

 

  1. 先行販売として活用できる(確実な売上の確保)

クラウドファンディングでの支援は、**本の「先行予約販売」**としての側面もあります。通常、書籍の売上は出版後にならないと分かりませんが、クラウドファンディングなら、事前に購入してくれる読者を確保できるのが大きなメリットです。

 例:達成後に200冊の注文が確定 → 出版後の販売がスムーズに

 

  1. 読者コミュニティの形成(支援者が最初のファンに)

支援してくれる人は、あなたの本を心待ちにしている最初の読者です。支援者との交流を深めることで、出版後も長くファンになってもらえます。

ポイント

  • SNSやメルマガで進捗を共有し、読者と一緒に本を作る過程を楽しむ
  • 支援者限定の特典(サイン入り本、イベント招待など)でエンゲージメントを高める

 

  1. マーケティングとPRに活用できる

クラウドファンディングは、出版前から本を知ってもらうPRの機会にもなります。プロジェクトページを通じて、本の内容や魅力を伝えることで、ターゲット層に訴求しやすくなるのです。

PRの活用方法

  • SNSで拡散し、共感を得ることで支援を増やす
  • メディアに取り上げてもらい、より多くの人にアピール

 

  1. 限定版や特典付きの販売が可能

通常の書籍販売では、価格を自由に設定できませんが、クラウドファンディングでは**「リターン」**として特典を設定できます。

人気のリターン例

  • 限定サイン本(通常販売されない特別仕様)
  • 読者の名前をクレジットに掲載(支援者特典)
  • 著者とのオンライン対談・セミナー招待
  • 特製グッズや関連資料の提供

これにより、通常の書籍販売よりも高単価で販売できる可能性があります。

 

出版クラウドファンディングのデメリット

  1. 達成しないと資金が受け取れない(All or Nothingのリスク)

多くのプラットフォームでは、「目標額を達成しないと資金を受け取れない」ルールになっています。そのため、事前の準備とマーケティングが不十分だと失敗する可能性があるのです。

 例:100万円の目標額が80万円しか集まらなかった場合 → 0円になる

解決策

  • 最低限の出版費用を計算し、無理のない目標設定をする
  • 事前に支援者候補を集め、スタートダッシュで50%を確保する

 

  1. プロモーションが必要(自然に支援は集まらない)

クラウドファンディングは「ただページを作っただけでは成功しない」のが実情です。多くの成功事例では、事前にSNSやメールリストで支援者を集めていることが共通しています。

解決策

  • プロジェクト開始前からSNSで情報発信をする
  • 過去に成功したプロジェクトを分析し、参考にする

 

  1. 支援者対応の負担が大きい(発送・特典管理など)

クラウドファンディングの成功後は、リターンの発送や特典管理、支援者対応が必要になります。支援者が多ければ多いほど、運営の負担が大きくなるので注意が必要です。

 例:300人の支援者にサイン本を送る → 梱包・発送が大変!

解決策

  • 発送はPOD(Print on Demand)で自動化する
  • リターンはデジタル特典を中心にする(電子書籍・PDF・動画など)
  1. 手数料がかかる(プラットフォーム利用費)

クラウドファンディングには、**プラットフォーム利用手数料(5~20%)**がかかります。目標額の設定を考える際には、手数料を差し引いた額で計算する必要があります。

 例:目標100万円 → 実際に受け取れるのは約80万円(手数料20%

解決策

  • 事前に手数料を計算し、目標額を適正に設定する
  • 高単価のリターンを作り、利益率を確保する

 

 まとめ|出版クラウドファンディングはこんな人に向いている!

向いている人

  • 事前にファンがいる or SNSやブログで発信している
  • 資金調達とマーケティングを同時に行いたい
  • 特典付きの限定販売で価値を高めたい

向いていない人

✕ 宣伝やマーケティングが苦手でプロモーションできない
✕ 書店流通だけを考えている(クラウドファンディングは直接販売向け)
✕ リターン管理や発送の負担を避けたい

 

次回:「クラウドファンディングの種類と選び方」

次回は、出版に適したクラウドファンディングの種類や、プラットフォームの選び方について詳しく解説していきます!

 

 

万代宝書房は、着手金なしのクラファンプロデューサーと提携しています。

 

 

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