◆人間ドックは、樹海の入口
◆人間ドックは、樹海の入口
(先日、本当に樹海に入った方に会いました。最後の電話で戻ったそうです)
先日、友人から、「人間ドックに入るので2日間、リスポンスが悪くなる」とメールがあった。
なんでも、毎年検査を受けて、健康チェックをしているというのだ。そして、彼は、何か数値に異常が見つかるとどこか嬉しそうに再検査に行く。
私は、彼からメールを見て、「あー、彼も樹海の入口に、自ら入ったか? 入口で引き返して、無事に帰ってこられたらいいな」と思った。
樹海は、魅力的だ。そして、みんなが安全だと思い込み、自分から入っていく。入口までは、安全だ。しかし、中に入っていくと、引き寄せられるように、どんどん脇道に行きたくなるという。そして脇道に一歩入ってしまうと、方向を見失う。もう元には戻れない。迷い込んだら、出られない。だから、富士山の麓の青木ヶ原の樹海は、自殺の名所だ。
そこには、安全の為のガイドもいるし、自殺防止の看板もある。ボランティアも巡回し、奥に入ることを防止している。
樹海にはまった時には、もう「時すでに遅し」だ。 しかし、そこには、不思議な魅力がある。
人間ドックはどうだろう?
人間ドックや定期的健康診断を受けている人もたくさんいる。早期発見・早期治療と称して、特に病気のない人が「人間ドック」に行く時代だ。
そして、そこで、一箇所でも数値の異常が見つかると、再検査を勧められ、その結果、病名がつけられていくという仕組みになっている。
本当に、病気が発見されるのならいいのだが、数値的につくられる病気もある。
その日の体調、測定の時間、前日の食事やストレスの強さなどにより、検査の数値というのは、コロコロ変わるもの。
人間ドックなどで使われる「正常値」というのは、統計上、90~95パーセントに入っているということしか意味しない。
「病気」が、何らかの点で「正常」でない状態、あるいは「異常」な状態を指すとしてみよう。しかし、「正常」と「異常」との区別は実は非常に難しい。
検査の結果についての「正常値」・「異常値」という言葉を聞いたことがあると思うが、そもそも、この判断自体の基準が「学会」によって異なっていることも問題になっている。ある学会の基準では、「正常値」でも、異なる学会では「異常値」となる場合があるのだ。
さらに、「正常値」は、「健康」と判断される人々(統計上のサンプル)の中で、平均値の上下で標準偏差値の2倍以内とされることが多く、それによると、約95%の人が属する範囲であるといわれている。つまり、約5%の人は、異常値であるにもかかわらず健康であるとされるのだ。
このような基準でいくと、10種類の検査をして、どの検査でも正常値を示す人は約60%になり、約40%の人は、少なくとも1つの検査で異常値を示し、50種類の検査をすると、どの検査でも正常値を示す人は約8%になり、約92%の人はどれかの検査で異常値を示すことになる。
90種類も検査をすると、どの検査でも正常値を示す人はわずか約1%になる。
こうなると、異常というのは、それ自体が病気を意味するのではなく、じつは個体差しか意味しないことが明らかになる。
逆に言うと、正常人とはわずかしか検査をしない人だということもいえるかもしれない。
先日、引退した医師が教えてくれた。検査の結果、異常値があると病院としては喜ぶ、というのだ。
なぜ、だろうか?
それは、数値が少しでも正常値から外れていれば、検査を何度もでき、薬を出すことによって、患者を定期的に通院させることを可能にするからだという。
中には、正常値に戻ったとしても、薬を中止すると、正常値からまた外れますよと、一生患者を囲い込むような病院もあるという。
また、まじめな人ほど、通院を続け、投薬を受け続け、患者は副作用に苛まされる。
そして、その副作用に対して、さらに治療が入り、通院を続け、指示通り薬を服用するので、病院は儲かる仕組みである。患者の中には、薬をもらうことに慣れていて、薬をたくさん出すのがいい医者と錯覚している人もいる。
これらの例でもわかるように、病気でないにも関わらず、新たに病気が作られていくこともあるのだ。
その入り口が、人間ドックなのだ。
人間には、自然治癒力がある。放っておいたら治るものもたくさんある。
ちなみに、血圧が高いには、高いなりの理由があり、むやみに下げたらいいというものではない。高血圧の食餌療法だから、直ぐに減塩ということもない。化学調味料の食塩は体によくないので、直ぐに止め、天然塩や自然塩を使うようにすれば血圧は改善されることもあるのだ。
わざわざ、お金を払って、病気を探しにいって、そこで病気をつくられ、再検査だ、薬だ、手術だと、健康を害されるというケースもあるのだ。

人間ドックは、一度入ると出て来られない樹海のようなものといえるかもしれない。
では、結局私たちは、どうしたらいいのだろうか?
それは、なるべく病院の世話にならないように普段から病気の予防をすることだ。自分の体は自分で責任を持ち、賢い健康管理を行うことが重要だ。
正しい食事や運動を行い、宿便をだし、精神的にもストレスを貯めないことが病気を避けるコツだ。
もう一つの方法は、信頼できる医者、人、または、信頼できる情報を提供してくれる医療機関や団体を利用すること。そして、薬を使わずに、健康食品、漢方薬、症状によっては、鍼、マッサージ、温灸などを併用し、病気の治癒に導く治療法を取っている医者を見つけることだ。
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