【万引きの話】
【万引きの話】
最近、万引きが増えているという記事を読んだ。
しかも、昔は子どもや若者が多かったのに、今は高齢者の万引きがとても多いと言われています。
犯罪全体は減っているのに、万引きだけは増えている。
これは、決して他人事ではありません。
万引きは、お店にとっては大きな問題です。
利益の少ない商品を扱う店では、万引きが原因で閉店してしまうこともあります。
書店などは、その代表例です。
なぜ、万引きは増えているのでしょうか。
生活が苦しい、という理由もあるでしょう。
でも、それだけではありません。
今の買い物の仕方にも、原因があるように思います。
昔は、
「これください」
「はい、どうぞ」
と、店の人とやりとりをして、お金を払ってから品物を受け取っていました。
でも今はどうでしょう。
棚から商品を取り、カゴに入れ、最後にまとめて支払う。
このやり方では、手に取った時点で「もう自分の物になった」ような錯覚が起きやすくなります。
特に長年この買い物スタイルに慣れていると、
「払う前に手にした物=自分の物」
という感覚が、知らないうちに身についてしまいます。
それが、万引きへの抵抗感を弱くしてしまう。
「悪いこと」という意識が、少しずつ薄れていくのです。
でも、もっと大切なことがあると思います。
それは、
この商品が、誰の手で、どんな苦労をして並べられているのか
そこへの想像力が、弱くなっていることです。
田舎に行くと、野菜の無人販売所があります。
誰も立っていないし、監視カメラもありません。
それでも、盗む人はいません。
なぜか。

そこには、
「誰も見ていなくても、お天道様が見ている」
という感覚が、まだ生きているからです。
一方、スーパーでは、
監視員やカメラがなければいい
人がいなければいい
そんな気持ちが入り込む余地があります。
セルフレジが増え、
人との会話がなくなり、
売り買いが「作業」になってきました。
「毎度ありがとう」
「助かります」
そんな言葉を交わす場面も、減りました。
万引きをなくすには、
取り締まりだけでは足りません。
感謝する心
相手を思う気持ち
そして、
お天道様が見ている、という感覚
それを、もう一度取り戻すことが必要なのだと思います。
当たり前のように並んでいる商品。
それは、誰かの仕事であり、誰かの人生の一部です。
今日は、そんなことを思ってしまった。
お天道様が見ている、という感覚
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