【迷いを打ち消す「黄金の質問」】
【迷いを打ち消す「黄金の質問」】
「それじゃ、この服下さい!」
私は、一枚のシャツを購入した。
今日、4店のお店を回った。もう、けっこう疲れた
結局、1店目のお店で「これがいいかな? でも、他にもいいシャツあるかもしれないし、同じようなものが安く売っているかもしれないし……」と思い、あちこち回ってみたが、結局1店目の店のシャツが一番よかった。
だったら、最初から、この店で買っておけばよかった……と後悔する。
かといって、「どうせ、結局、一店目の品が一番いことになるんだ」と一店目で購入したところ、同じ品が2店目でもっと安く販売されていたり、もっといい品があったりしたことがあった。
その時は、「あーあ、もっと店を回っておけばよかった」と損した気分で暗い気分になる。
それ以来、一店めで選んだものになろうとも、数店は回るようにしている。
逆に、高く売っているのを見つけると、「やったー、お買い得だった」と無意味に優越感を持って、鼻高気分になる。
マーケティングのコンサルティングをしている友人に、この話をしたときに、彼は、こう言った。
「物を買う場合に限らず、人は決断した後に迷いが出てくる生き物だ」
確かに、決断する前にも、いろいろ迷っているが、決断した後の迷いは、決断前の迷いと「迷いの質」が違うと言うのだ。
決断する前は、どれにしようかと選択肢の中から、どれにしようか? とか、行くべきか行かざるべきか? または、購入するか否か、などを迷っている。
決断とは、「いろいろある選択肢の中から、ひとつを選び出し、これだと決める」ことだ。
しかし、購入後は、選択肢が違う。
自分の判断が良かったのか? 間違っていないだろうか? 他の選択肢の方がよかったのではないだろうか? などと、自分の決断に対する迷いに変わっているというのだ。
「決断に懸ける!覚悟を決める!」ことが重要であり、それには、他のすべての選択肢を断ち切って捨てること。決めるだけでは、問題が出てきたとき、やっぱり道を間違えた、あっちを取ればよかったとなる。
例えば、何度やってもうまくいかない、一所懸命に繰り返しやってみてもどうにもならないときに、このやり方は、自分には合わないのだろうか、もっといい方法があるのではないだろうかと悩んで、他に道を求めることは、逃げることになる。逃げていては、いつまでたっても求めるものは得られない。
彼は、こうも言う。
「どちらを選ぶか迷ったときは、どっちを選んでも同じだ」と。
迷っているより、決断をして、どちらかに決め行動することの方が重要だというのだ。
どちらを選んでも迷いは出てくる。大切なことは迷いを断ち切ることだという。
決断だけでは足りず、決断を信じる覚悟まで必要だと説く。
そうは言っても、迷いは出てくる。
彼はマーケティングのコンサルティングだけに、契約後にクライアントに迷いがでないような対策があると言う。
彼は、それを「黄金の質問」と名付けていた。
自分のコンサルティングを受けると決め、契約書にサインをした後、まず、こう言うそうだ。
「素晴らしい決断をしましたね。これから一緒にやっていきましょう」
新たな一歩を踏み込んだことを祝福し、一緒にやっていくという安心感をもってもらうそうだ。
そして、自分のロングプロフィールを渡す。これは、A4の2段組みで、生い立ちや失敗談、なぜ、この仕事をしているのかのエピソードを入れている。これにより、人間性の見てもらうことで、距離を近くする効果があるそうだ。
時に、「仕事に満足がいかなかったら、返金します」と伝えることもあるという。

次に、「何か気になることありますか?」と訊く。
そして、質問に即答していく。このことで、どんどん決めたはいいけど、あれどうなるの? 等という疑問が解決されていき、迷いが出にくくなる。
最後に、迷いを打ち消す「黄金の質問」をする。
「今まで、私以外の方と契約したことがあると思います。最後に、一つ質問させてください。こういうことされたら嫌だなーということがあるとすれば、何ですか?」
こう訊くと「うーん、そうだなー」と言って、例えば、納期が遅れる、連絡がとれなくなる、リスポンスが遅いなど、何か言ってくれる。
それに対して「わかりました。それは絶対にいたしません」と答える。
このやり取りで、クライアントの迷いが払拭される。今まで出ていた迷いよりも、過去の強烈に嫌なことにフォーカスされ、それをやらないと宣言されることで、自分の決断に覚悟ができるからだという。
早速、迷いを打ち消す「黄金の質問」を使ってみようと思う。
信じるな! 疑うな! 確かめろ!
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