『木原問題その28 木原問題 最新情報「検察が動いた!」』ゲスト:元検事・弁護士 村上康聡 RM・ジャーナル
『木原問題その28 木原問題 最新情報「検察が動いた!」』ゲスト:元検事・弁護士 村上康聡 RM・ジャーナル
村上弁護士から、「検察が関係者の事情聴取を開始した」という新情報が共有された(先週、少なくとも1人が取り調べを受けた)。
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検察が動いた意味(事件性ありという判断)
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事件は2年前に大塚警察署から東京地検に送致されていたが、長く結論が出ていなかった。
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通常「事件性なし」なら早期に不起訴・不送致にするところ、そうなっていない。
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関係者聴取を始めたということは、「種尾さんは故意に殺害された可能性がある=事件性あり」という前提で検察が捜査していることを意味する。
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警察トップの「事件性なし」発言と真っ向からの矛盾
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2023年7月13日に警察庁長官が「証拠上、事件性は認められない」と発言し、その後も「自殺と考えて矛盾はない」とコメントしていた。
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しかし、検察が今も本格捜査し関係者聴取を進めている事実は、その警察判断・長官発言を検察が実質的に否定していることになる。
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これは「警察は本当に捜査を尽くしたのか」「検察と十分な協議をしないまま『事件性なし』と言ったのではないか」という重大な問題を示す。
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本来あるべき捜査手順から見た「イレギュラー」さ
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人が殺されたかどうかの疑いがある事件は、典型的な「検察事件」。
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通常は警察と検察が事前に綿密に打ち合わせ・協議しながら進め、冤罪や違法捜査を防ぐ。
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ところが今回は、検察への送致前に長官が「事件性なし」と言い切っており、検察と十分協議しないまま発言した形になっている。
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村上弁護士は「かなり異例」「警察が暴走したような形」と指摘。
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検察の捜査の進め方・タイムラインの見立て
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検察は単独の検事ではなくチームで担当し、東京高検・最高検・法務省に逐一報告しながら進める必要がある。
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殺人事件で検察が前面に出て令状請求・逮捕まで主導するのは極めて異例だが、可能性としてはあり得る。
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人事異動の節目である翌年3月をひとつの目標・山場として動いていると推測。
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仮に3月に表立った動きがなくても、「放棄ではなく、水面下で捜査継続」と見るべきと説明。
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最初に聴取されそうな人物:Yさんの重要性
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事件当夜、Xからの電話でYさんが車で現場に駆けつけたとされる。
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XはYに対し「種君が刺してくれと言ったから刺した」といった趣旨の話をした、とされており、この供述は事件の性質(他殺なのか、自殺教唆/関与なのかなど)に直結する。
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なぜYを現場に呼ぶ必要があったのか、Yに責任をなすりつける意図はなかったのか…など複数の解釈が可能。
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そのため、Yの供述の信用性をどう担保するかが今後の捜査の鍵であり、まずYから事情を聞き、周辺の人物からも裏付けを取るのが検察の自然な順番だと見立てている。
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同時に、Y自身が濡れ衣を着せられないよう守る意味でも、きちんと事情聴取して記録を残すことが重要。
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Xの法的責任の可能性(共犯の観点)
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「自分が刺していない」としても、他者と共謀していたり、犯行を手助けしていれば、殺人の共犯として問われ得る。
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「時間が経ったから、実行犯だけが責任を問われる」という単純な話ではない、と説明。
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動機など具体的中身は、現時点では詳細を語れないが、可能性としては排除できない。
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警察と検察の役割分担(今後)
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警察は「事件性なし」として検察に送っているため、実質的な協力は期待しにくい。
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窓口は警視庁本部レベルとし、呼び出しなどの外形は警察が担当し、中身の事情聴取は検察が自ら行う形になると見ている。
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取り調べ内容は警察には伝えず、検察内部で完結させる可能性が高い。
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凶器なし・DNA頼みでない難しい事件だが、起訴は不可能ではない
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凶器が見つかっていないなど、物証面で難しい部分があるが、それだけで起訴できないわけではない。
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難しい事件だからこそ、上級庁のアドバイスを受けながら違法性なく慎重に捜査を進めていると解説。
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検察は「警察にも遺族にも嘘をつかれた」という強い怒りと問題意識を持っているはずで、真相解明への本気度は高いと評価。
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※『元検事の目から見た「安田種雄氏不審死事件」の真相解明にむけて』読み返し、全体像を復習してほしい
元検事の目から見た「安田種雄氏不審死事件」の真相解明にむけて
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