◆特別な話をします。

◆特別な話をします。
 母との確執が取れて10年以上になる。
 数年前札幌に帰って、約30年ぶりにある人とあった。
 青春時代をともにし、夢を語り合い、お互い協力しあい、実践もしていた。
 しかし、私が教員の退職、冤罪事件に巻き込まれたこともあって、この間、一度も連絡取っていなかった人だ。
 その話の中で、あの人は今どうしている?という話になった。
 ○○は、順調に頑張っている。
 ○○は、結婚した。
 ○○は、離婚した。
 ○○は、離婚の危機だ。
 ○○は、行方不明だ。
 ○○は、校長になった。
 ○○は、教頭になった。
 ○○さんは、もう退職後のことしか考えていない
 この辺までは、まあ、そういうこともあるだろう、という範囲。
 △△さんは、がんで亡くなった。
 ◇◇さんも、がんで亡くなった。
 ☆☆さんも、がんで亡くなった。
 △△さんは、痴呆になって、最期は、がんで亡くなった。
 △△さんは、交通事故で亡くなった。
 △△さんは、自殺したという噂がある。
 △△さんは、金を使い込んで、退職になった。
 △△さんは、うつ病になっって、休職した。
 △△さんは、糖尿病になっている。
 △△さんは、教員を首になった。
  などなど。
 正直、驚いた。お世話になった人や共に活動していた人たちが、そんな状態になっていたとは・・・。
 年齢があまり変わらない人や70歳になったばかりという方もいた。
 その中には、「あとは、釣部に託す!」と言って頂いた方もいたが、私は別の道に進んだ。
 私があの先生のようになりたいと思って、教員を目指し、いろいろアドバイスをくれた方もいた。
 「つり、突然だけど、今から飲んでくれよ。ちょっと話したいんだ・・・」という先輩もその中にはいた。話しながら、自己プロセスしていて、最後は「ありがとうなー」と言って笑って別れた。その人が、自殺?うつ病?がん?
 本当にお世話になったし、人生を語り合い、励ましあってきた。
 線香の一本も上げられなかった。
 みんなは、幸せだったのだろうか? と思いが廻った。
 私が冤罪で心を閉ざしていた20年。
 私が心を開いていたら、救えた命もあったのかもしれない。   
 自惚れもいい加減にしろ!とも思う。
 複雑な思いだ。 
 数年前、嗚咽を押さえながら、震える母を
 何十年ぶりかでハグした。
 「また来るからね」というのが精いっぱいだった。
 この20年間、親子らしい会話はしていなかった。
 親子らしい会話が戻ったのが10年前。
 最初の年はぎこちなかった。
 札幌に帰り、子どもたちをを連れて、墓参りに行ったこともある。
 子どもたちは、はじめて、釣部家の墓を見た。
 冤罪事件の後は、
「私の子どもから抹消したい」
とまで言った母から、
「また来てよ。あんたは自慢の息子なんだよ」
なんていう言葉が出るとは思いもよらなかった。
 もう、忘れていた言葉。私の辞書から抹消していた。
 確かに私は、離婚もしたし、国家に引き裂かれ会えない子もいるし、冤罪というある意味、大変な思いもした。
 でも、お陰様で、健康だし(太り気味はあるが…)、仲間もいるし、使命にも出会えている。
 そして、母とも親子らしい会話ができよるになった。
 幸せだなー、と思えた。
 ある人から、10年前に「これから本当の親孝行ができますね」言われたが、その時は、その意味がピンとこなかった。
 でも、そんな日が来ている。
 生まれてから30年間の人生と、止まっていた25年前の人生と、
 動き始めた、この10年間の人生が融合はじめている。
 化学反応が起きている。
 楽しみだ。
そして、ありがたいことだ。
昨日妻に、「〇〇したいんだけど、どうかな?」と話した。
「そのときが来たんですかね」とあっさり。
あとは何も言わない
次のステージに来たかもしれない。
新たな苦難が来るかもしれないが…。
後悔はしたくない!
 
 
 
 

 

 
 

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