出版詐欺?ではないが…

出版詐欺?ではないが…

先月今月と4件の相談があった。

 

契約書や契約書(案)を見せていただいて、驚いた。

著者の「本を出したい!」という思いの搾取だと思った。

1冊めは、地方の自費出版社。
価格は、約200万、500冊、200頁弱、巻きカラーカバー。本文モノクロ。特に難しい編集ではない。
さらには、出版権は1年契約。1年後は、アマゾンも楽天も、書店取り寄せにも応じない、在庫も持たないので自社サイトでも販売しない。
要は、絶版扱い。在庫は、著者に返却。1年間は、倉庫代も取る。
著者から、1年後に自宅に在庫があると、相談があった。
もう遅いよね。

 

2冊目は、某有名出版社。
原稿があるなら送ってほしいというので送付。
価格は800万。これでOKなら、編集サポートをして1000冊。書店にも並ぶ。
本人は、そんなにお金がないというと、いくらなら払えますか?と。

200万円というと、「これでサポートは打ち切ります」で終わり。

3冊めは、某中堅の出版社。
価格は200万円、160頁、書店に並ぶと。
契約しようかと悩んでいる時に、知人から弊社を紹介された。
原稿を送ってもらい、加筆修正を提案し、契約。
費用は約100万円。

4冊目は、某地方出版社
価格は、120万円、500部、オールカラー、巻きカバーで、約96頁。
知人の紹介で、弊社に相談あった。
出版目的を訊く中で、64頁のオールカラー、巻きカバーでを提案。
500部80万円を提案。

こんなに他社を取って、それは払う人がいるんだと持った。

著者の「本を出したい!」という思いの搾取だと思った。

 


【よくある出版詐欺の手口とは?】

出版詐欺の特徴は、「著者の夢につけこむこと」です。

たとえば以下のようなケースがあります:

  • 契約前に高額な編集費や印刷費を請求してくる

  • 出版までの流れを曖昧にし、見積書が不透明

  • 「あなたの本は売れる」と過度に煽る営業トーク

  • ブランディングという名目で、効果不明な高額サービスを勧める

  • 出版後の販促や配本はほとんど行わない

実際、「出すだけ出して、あとは放置」という出版社は少なくありません。


【見積もりが高すぎると感じたら要注意】

ある方が他社の見積もりを送ってくださり、「急にあなたのことを思い出して連絡した」とおっしゃいました。

その見積もりを見て驚きました。

確かに項目は多く記載されていますが、費用が明らかに高すぎる。しかも、提案されていたブランディング手法にも疑問が残りました。

さらに別の方は、某出版塾に高額な契約をしようとしていたところ、不安に感じて相談先を探し、3人を介して私にたどり着きました。

契約直前だったため、幸いにも“被害”は未然に防げました。

このような実例は、すでに私の周囲だけで6件あります。

中には、2年前に大金を支払ったにもかかわらず、いまだに本が出ていないという方もいます。


 

【万代宝書房が大切にしていること】

私たち万代宝書房では、単に「本を出す」ことが目的ではありません。

著者が「なぜこの本を出すのか」「誰に届けたいのか」「出版を通じて何を実現したいのか」といった本質的な部分にこそ重点を置きます。

編集・装丁・販売・プロモーションすべてにおいて、著者と伴走する姿勢を貫いています。

そのため、時間がかかることもありますし、華やかな言葉で煽るような営業はしていません。

でも、その分だけ“後悔のない出版”を一緒につくりあげることができます。

 


著者の想いを守る出版を目指して

出版には夢があります。

しかしその夢を、見せかけだけのサービスや高額請求で食い物にされる著者が後を絶ちません。

「頑張らなくては、被害者が増える」

これは決して大げさな話ではなく、私の身近に起きているリアルな現実です。

だからこそ、私は出版の現場に誠実であり続けたい。

そして、著者の夢を“守る”側に立ちたいと、強く思います。

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