◆ネタ晴らし~インタビューのやり方

◆ネタ晴らし~インタビューのやり方

「私なんて…、こんなことが本になるの?」
という方も結構いるが、私言わせれば、ならない人はほとんどいない。
質問に答えてくれさえすれば、いい。それでも何も出ないとすれば、インタビューが下手なだけである。
限られた時間で相手から「よいエピソードや話のネタ」を
引き出す必要がある。
 ある人が、インタビューというかヒヤリングには、
「徹子式」と「タモリ式」の2つのヒアリング方法を意識するとよい、と言っていた。
 要は、「徹子式」は網羅性のある「広く浅く方式」で、
 「タモリ式」は「一点集中の深掘り方式」だと言う。
具体的にすると、
【徹子式】
黒柳徹子さんが「徹子の部屋」で行っているような聞き方で、質問としては、
「子どもの頃はどんな子だったの?」
「何人兄弟?」
「お父様は何をされていた方なの?」
「好きな食べ物は?」
「趣味は何?」
と、次々と質問を重ねるインタビュー方式。
この方法は、その人のエピソードをできるだけ多く引き出す方法。
この方法は、どんな考え方をしているのか、ざっくりとつかみたいときに有効である。
【タモリ式】
タモリさんが「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングのコーナーでやっていたようなヒアリング法です。
「海外旅行に行ったんだって?」
「何泊で行ったの?」
「どこに行ったの?」
「海外旅行で怖い思いをしたことある?」
というように、ある一つの話題でエピソードを深掘りするヒアリング方法。
このやり方は、その人の考え方の本音に近づこうとする手法である。
この方法は、話を深掘りすることで、今まで誰も聞いたことがなかったようなエピソードを引き出すことができるメリットがある。
 
私は、「徹子式」と「タモリ式」を、うまく使い分けるようにしている。
「徹子式」でまずは一通り聞いて、ここだなーと思うことを「タモリ式」で聞いていく。
「ところで、何でそうしたんですか?」
「何でそう思ったんですか?」
「みんなは、そう思いませんよ?」などと。
私と話し終わったときには、相手は、本の構成やトークの構成が出来あがっている。

これはAIにはできない。問答式AIでも現時点では出来ない。
なぜなら、回答が本人が思った通りには話していないことがあるからである。

ただし、終わるときは、お互いフラフラです。
1回でやると4時間程度かな。

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