【第5回】 万代宝書房の出版ポリシー──著者と誠実に向き合うために

【第5回】

万代宝書房の出版ポリシー──著者と誠実に向き合うために


出版は「人と人との信頼」で成り立っています

出版とは、単に原稿を印刷して世に出すだけの作業ではありません。

それは著者の人生の一部を預かることであり、読者との出会いを生み出す“橋渡し”でもあります。

私たち万代宝書房は、この想いを何よりも大切にしながら、日々の編集や出版の仕事に向き合っています。

この最終回では、「なぜ私たちはこのような姿勢で出版に取り組んでいるのか」をあらためてご紹介いたします。


✅著者の「なぜ出すのか」に寄り添う

私たちが最初にお聞きするのは、「なぜこの本を出したいのですか?」という問いです。

  • 誰かに伝えたい強い想いがある

  • 自分の人生を記録として残したい

  • 社会に向けて新しい価値観を届けたい

その“根っこ”の部分が明確でなければ、どんなに整った構成や美しい装丁をしても、読者の心には届きません。

だからこそ私たちは、「本を出したい理由」から一緒に考える出版社でありたいと願っています。


✅派手な宣伝より、信頼を積み重ねる

近年は「○○万部突破!」や「話題沸騰!」といった派手なプロモーションが目を引きます。

もちろん、注目を集めることは大切です。ですが、私たちが目指すのは**“静かに深く届く本”**をつくることです。

一部のベストセラーではなく、ロングセラーとなる本を育てる

それは、著者と読者、そして出版社の三者の関係が信頼でつながっているからこそ可能になることです。


✅売るための本ではなく、残るための本を

万代宝書房では、目先の数字だけを追いかける出版はしていません。

売るための本より、読まれ続ける本、思い出される本、誰かに手渡される本を作りたいのです。

そのために必要なのは、編集の技術だけではなく、

「著者の声をどう活かすか」「どんな読者と結びつけるか」を真剣に考え抜く姿勢です。


✅少数精鋭で「本当に出すべき本」に集中する

私たちは大量の出版依頼を受けていません。

むしろ、「この本は出すべきか?」を一緒に吟味するところから始めます。

場合によっては「まだ出すタイミングではない」とお伝えすることもあります。

なぜなら、“出すべき本を、最高のかたちで出す”ことこそが、著者にとっての最大のサポートだと考えているからです。


最後に──著者とともに「誠実な出版」を守り抜く

この5回にわたるブログシリーズでは、「出版詐欺の見抜き方」「見積もりの落とし穴」「信頼できる出版社の特徴」などをテーマにお届けしてきました。

そのすべては、これ以上“出版で後悔する人”を増やさないために、

そして、「本を出したい」と思う方にこそ、正直で誠実な道を選んでほしいという願いから書いたものです。

万代宝書房は、派手さや流行ではなく、“信頼”という土台の上に本を作っていきます。

その姿勢に共感してくださる方と、一冊一冊、心を込めて出版してまいります。


全5回のシリーズを通してお伝えしたかったこと

  • 出版の世界には、誠実な支援者もいれば、そうでない存在もいます

  • 出版は「人」と「本」と「読者」の信頼で成り立ちます

  • 著者の想いを守るためには、出版社にも覚悟が必要です


ご相談・ご質問はお気軽に

「出版を考えているが、何から始めればいいか分からない」

「他社から見積もりをもらったが、不安がある」

そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。

一緒に“本当に意味のある一冊”を形にしていきましょう。

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