【第3回】 信頼できる出版社を見分けるには?──誠実な出版社の特徴とは
【第3回】
信頼できる出版社を見分けるには?──誠実な出版社の特徴とは
出版の成否は「誰と組むか」で決まる
本を出すという決断は、人生における大きなチャレンジです。
だからこそ、どの出版社と組むかは、その後の出版体験や成果を大きく左右します。
一見、どの出版社も「誠実そう」に見えるかもしれません。ですが、実際には著者の想いや原稿を“商品”としか見ていない会社も少なくありません。
では、信頼できる出版社とは、いったいどんな特徴を持っているのでしょうか。
今回は、その見極めポイントをご紹介します。
✅1. 説明が丁寧で、質問に正面から答えてくれる
誠実な出版社は、著者からの質問に対して曖昧にせず、丁寧に説明します。
逆に、「あとで説明します」「とにかく大丈夫です」と話を流すような対応がある場合は注意が必要です。
たとえば以下のような対応をしてくれるかがポイントです:
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契約書の条項を一つひとつ説明してくれる
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見積もりの根拠を明確に説明できる
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出版後の販売方法について具体的に答えられる
✅2. 編集方針に「理念」がある
編集という作業は、単なる「原稿の修正」ではありません。
著者が伝えたいことを最大限に活かし、読者に届く形に仕上げるのが編集者の仕事です。
そのため、本当に信頼できる出版社には必ず「編集ポリシー」や「出版理念」があります。
単なる作業請負ではなく、「なぜこの本を出すのか」「誰に届けたいのか」に寄り添ってくれるかを見極めましょう。
✅3. 出版後の動き方にリアリティがある
出版後に「書店に並べます」「メディアで紹介します」などと言われても、それがどの程度具体性をもって語られているかが重要です。
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どの流通網を使うのか
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書店との関係性はあるのか
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SNSやWEB広告の具体的な活用方法はあるのか
実際に、「出版後はノータッチ」という出版社も存在します。
信頼できる出版社は、出版後も著者と共に動く姿勢を持っています。
✅4. “言いなり”ではなく、対話のパートナーである
信頼できる編集者は、**著者にとって“都合のいい存在”ではなく、“対話のパートナー”**です。
時には、内容や構成について厳しい意見を伝えることもあります。
それは「著者のためを思って」真剣に向き合っている証拠でもあります。
逆に、どんな内容でも「すばらしいですね」としか言わない場合、それは編集ではなく単なる受注作業かもしれません。
✅5. 出版社の代表や編集者の顔が見える
最近では、SNSやブログ、YouTubeなどを通じて、出版社の代表や編集者が発信しているケースも増えています。
どんな考え方で出版をしているのか、その「人となり」が伝わるかどうかも重要な判断基準になります。
万代宝書房の場合
私たち万代宝書房は、著者の想いに深く向き合い、原稿に宿る力を引き出す編集を心がけています。
一冊の本を通じて、著者自身がブランディングされ、読者と豊かなつながりを築けるよう伴走するのが私たちの役割だと考えています。
出版のことがよく分からないという方も、安心してご相談ください。
「一緒に考えてくれる人がいる」――そう思ってもらえる出版社でありたいのです。
次回予告:【第4回】
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最近増えている“出版塾”や“出版プロデューサー”という存在。
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