◆不登校能力その3
◆不登校能力その3
私は、不登校について、それを能力とらえている。
きれいごとでなく、なぜ、私がこう思うようになったのかをシェアしようと思います。
背景として私のこと少し書くと、私が子どもの頃は、皆勤賞とまでは行かないが学校が楽しかったし、勉強も面白かった。まあ、優等生の方で、そのまま大学までいきました。
その後、高校教師を10年間勤め、退職。定時制高校やいわゆる教育困難校、まあ、普通の高校と3つの学校で勤務しました。
ドラマのような熱血教師をイメージしていた、エリートのラインで来た私は、最初の2校で、教師としての挫折を味わいます。
教科書が読めない子、授業に来ない子、1時間ジッとしてられない子などいろいろ。
日本語が通じない?!
そんな思いもしました。
1年目のある研修会である先生の出会い、
「それは私の問題なのだ。生徒の問題ではないのだ」
と気づき、一念発起。
徐々に、子どもたちとの信頼関係ができて、授業も成立するようになりました。

まあ、武勇伝は色々ありますが、割愛して、要は熱血先生で、本当に生徒と一緒に夕日に向かって走っていました。
担任を持つ中、「不登校」の子もいました。
当時は、「登校拒否」と言っていました。
「登校拒否」というか「不登校」というかの、過渡期。
(たぶん、今ではこんなことできませんが…)
ある女の子が私に言いました。
「先生の気持ちもわかるし、学校に行くのがいいのもわかる。でも、行けないんだよね。そこをわかったほしい。これ以上、おいつめないでほしい。何かあれば、必ず先生に相談するから…。私の思いを尊重してほしい。」
私は、彼女の思いが心の叫びに聞こえました。
「わかった。必ず、何か事を起こす前には、電話をくれよ」と言い、それ以上、学校に来るようには言わないようにしました。
その後、私は、学校と親から、指導力のない先生と非難されることになるのですが・・・。
同じ時期、男の子の不登校児も抱えていました。
この子は、引きこもりで部屋に鍵をかけて、親とも話をしません。家庭訪問に行っても、「帰れ!」と一言いうだけで、あとは返事もありません。
ある日、私は勝負に出ました。
「てめえ、話くらいしろよ。明日もう一回来るからな。その時、鍵が開いていなかったら、ドアぶち壊して、部屋に入るからな!覚悟して待っとけ!」
私は、ドアの前で怒鳴りつけました。
そして、横にいたお母さんに
「お母さんも覚悟しておいてくださいね」
と子ども聞こえるような声で言いました。
翌日、家庭訪問にいくと、ドアは閉まっていましたが、鍵は開いていました。
部屋に入れてもらい、そこから、少しづつ話をしていきました。
2か月くらいたったある日、彼は学校に来ました。
そして、卒業して行きました。
先程の女の子は何回か電話をくれましたが、結局は退学しました。
この2つの経験が私の不登校に対する考え方のベースになっている。
現状の教育の枠では、本当の教育はできないと思い、私は教職を去りました。
その後、いろいろあって、知人の子どもが不登校で、相談に乗って欲しいと言われ、
「学校に行かなくてもいいけど、勉強はしろ!」と伝え、家庭教師をしていました。
口コミで何人かの子どもの家庭教師をし、みんな1年から2年の間には学校に行けるようになりました。
原因は、いろいろありますが、いじめというのもありました。
親には、「教室の悪魔」という本を読んでもらいました。
もしこれが起きているとしたら、
もし、子ども自身がどこかでこれが起きると肌で感じて緊急避難的に学校に行かないとしたら・・・。
「1年や2年、学校に行かなくてもいいじゃないですか?」
と親に話して、どーんと構えてもらうようにしました。
「親が子どもの味方じゃなくてどうしますか?」
一番気を使ったのは、罪悪感の払拭です。
親も子ども、学校に行っていないことに罪悪感を持ちます。
要は、主語が子どもか親のメンツなのか?
ただ、児相という実力のない非専門家たちに狙われると大変なので、そこは上手くやるように話をしていました。
当事者はとても悩むのですが、一番つらいのは親ではなくて、子ども本人です。
書くとキリがないので、この辺で。
「学校に行かなくてもいいけど、勉強はしろ!」
「学校はいらなくても、教育はいる!
「自分の理想とする学校つくりたいなー」との思いで、「釣塾」もやっていました。
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◆著者について
平田ひろのぶ:大学の学生支援相談員として25年以上の経験を持つ。若者たちとの対話から生まれる心の交流を大切にし、読者に「生きる力」を伝え続けるエッセイス…
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編 集 万代宝書房
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私は、広島で「一般社団法人 和美食ソムリエ協会」代表として「心と身体を健康にする料理」を研究していた際、健康や生きがいは「食」だけではなく…
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