第0回:歩くことの意味──人はなぜ歩き、どう歩くべきなのか?
第0回:歩くことの意味──人はなぜ歩き、どう歩くべきなのか?
みなさんは、日本人的歩き方できていますか?
私は、10㎞も歩くと、太ももやふくらはぎが張ってきます。
25K㎞を超えると、股関節が痛くなってきます。
そんな話を内山 聡さんにすると、あっさりと
「それはモモの筋肉使っているからですね。蹴っているんですよね。それは痛くなりますよ」
「歩くって、筋肉を使わないんですよ。骨と重力を利用すると全く力を使わないので、楽にずっと歩けるんですよ」
色々と質問していくと、
関節をバラバラにするんですよ。
鎖骨で歩くんですよね。
蹴ったらだめですよ。蹴らなくても足は前に出ますから…
肩甲骨と胸骨を切り離してください。
骨盤を動かすんですよ。
筋トレは体に悪いんですよ。
現代栄養学は間違っていますよ。
重力を使うんですよ。
などなど、わけわからないことを言うし、私は指示通りやっても、体はそうは動かない。
しかし、内山さんはそれができる。
そこで、信じるな!疑うな!確かめろ!の私は、個別レッスンを受けることにした。
レッスンを受けていると、確実に言われていることがわかってくるし、体が動くようになってきました。
自分の歩き方のクセがわかってきます。
ちょっと以前のように歩いてみて!と言われても、もう体が覚えていない。できない。
そして、人生が変わりだしたのです。
体重が10キロ以上減り、便通もいい。
10Km歩くのは何でもない。33Kmも42.195Kmも、50Kmも歩ける。
そして、筋肉痛もない。疲れ方が違う。
さらには、穏やかになった、今まで以上に笑うようになったなどと周りに言われるようになってきました。
関係ないかもしれないが、仕事の上向きなっています。
「ただ歩くだけで、人生が変わるなんて…本当?」
そう思いますよね。
通勤や買い物で当たり前のようにしている“歩く”という行為。
でも、実はこの「歩くこと」には、人類の進化、心の整え方、健康習慣、そして生き方そのものにまでつながる深い意味が隠されています。
本シリーズでは、そんな「歩くことの意味」を、さまざまな角度から4回にわたって掘り下げていきます。
この第0回では、それぞれのテーマを簡単にご紹介しながら、あなた自身の「歩く時間」を見直すきっかけをお届けします。
第1回——なぜ人は歩くのか?──直立二足歩行の意味を考える
人類はなぜ立ち上がり、二足で歩き始めたのか?
直立歩行は、私たちの身体だけでなく、思考、文化、言語、そして文明をも形づくってきました。
「歩くこと=人間らしさ」の起点に立ち返りたい方におすすめの回です。
第2回|歩くだけで、心が整う──「歩く瞑想」をはじめよう
最近、気持ちがざわざわしている。疲れがとれない…
そんなときは、スマホをしまって、ただ“歩く”だけで心が整うかもしれません。
「歩く瞑想」のやり方と、日常への取り入れ方をやさしくご紹介します。
第3回|歩くことの力──健康から創造性まで、驚きの効果
歩くことで体が整い、気分が晴れ、ひらめきまで生まれる──
「ただ歩くだけ」で得られるメリットの数々を、科学的・心理的・創造的な視点から解説。
ウォーキングが習慣になるきっかけを探している方にぴったりです。
第4回|歩けば健康…じゃない!? やってはいけない歩行の落とし穴
歩いているのに、なんだか疲れる。膝や腰が痛い…
その原因は、実は“歩き方”にあるかもしれません。
正しい姿勢やペース、靴まで、ケガを防いで長く続けるための知識をお届けします。
歩くことは「心・体・人生」のリズムを整える習慣です
歩くことは、単なる運動ではなく、自分を整える習慣です。
リズムを取り戻し、思考をクリアにし、自分自身と対話する時間。
このシリーズが、あなたにとっての「歩くこと」の意味を深めるきっかけになれば嬉しく思います。
歩くことが、あなたの毎日にそっと寄り添い、静かな力になってくれますように。
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