【イチロー選手に学ぶ】スポーツ指導に活かせる一流アスリートの言葉

第二十二条　子どもたちに伝えたいイチロー選手のメッセージ

一流のアスリート、イチロー選手の言葉には、子どもたちに是非伝えたい大切なメッセージが詰まっています。
彼の努力や考え方、そして挑戦する姿勢は、スポーツだけでなく人生においても子どもたちの成長を支えるヒント になるでしょう。

---

イチロー選手の言葉から学ぶ5つのポイント

1. 努力の原点を忘れない

「ぼくもみんなと同じような年のときには、汗水たらして泥にまみれて、みんなと同じように野球をしていたということをおぼえておいてもらいたいです。」

イチロー選手が日本の野球少年に向けて語ったこの言葉は、努力の積み重ねが未来を作ることを教えてくれます。

• 子どもたちへのメッセージ：
  「今の一生懸命な練習が、将来の可能性を広げるよ。」
• 指導者の取り組み：
  毎日の練習の中で努力の価値を伝え、子どもたちが地道な取り組みに誇りを持てるようサポートしましょう。

---

2. 苦境のときこそ自分を律する

「チームの負けがこんでいるときこそ、しっかりしなければいけません。それでモチベーションを下げる人は、いいわけを求めて逃げているのだと思います。」

チームが苦しい状況でも、自分のベストを尽くすことの大切さを語るこの言葉。

• 子どもたちへのメッセージ：
  「ピンチのときこそ、自分の力を信じて取り組もう。」
• 指導者の取り組み：
  チームが苦しい状況でも、ポジティブな声掛けで子どもたちを励まし、冷静に自分の役割を果たせる環境を作りましょう。

---

3. 自分の可能性を信じる

「大きさに対するあこがれや強さに対するあこがれを強く持ちすぎなくてもいい。自分の持っている能力を活かすことができれば、可能性が広がると思います。」

アメリカで活躍したイチロー選手が感じたこと。それは「自分らしさ」を大切にすることです。

• 子どもたちへのメッセージ：
  「周りと比べる必要はない。自分にしかない強みを見つけよう。」
• 指導者の取り組み：
  子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、それを活かせる練習メニューや役割を用意しましょう。

---

4. 目標を持ち、夢を現実に変える

「そのことはまだ目標というより夢ですが、これがだんだん近づいてくると、目標に変わってきます。」

イチロー選手がメジャー記録に挑む際に語ったこの言葉は、夢を現実に近づけるプロセスの大切さを示しています。

• 子どもたちへのメッセージ：
  「大きな夢でも、一歩ずつ進めば目標に変わるよ。」
• 指導者の取り組み：
  長期的な目標を設定し、それを達成するための具体的なステップを子どもたちと一緒に考えましょう。

---

5. 個人とチームの両方を大切にする

「勝てなければ意味がないということは絶対にありません。自分の成績がよければそれでいいというわけでもありません。」

イチロー選手は、個人の成果とチームの目標を分けて考えることで、自分をコントロールしてきたと言います。

• 子どもたちへのメッセージ：
  「チームの中で自分の役割を果たしながら、自分自身の成長も大切にしよう。」
• 指導者の取り組み：
  個人の成績を評価しつつ、チームで協力する意識を育てるバランスを取ることが重要です。

---

指導者と保護者へのメッセージ

イチロー選手の言葉は、子どもたちだけでなく指導者や保護者にも響くものです。
つい多くを望みすぎたり、大人の視点で目標を押し付けたりしていませんか？
子どもたちの可能性を信じ、それぞれの個性や能力を活かす指導を心がけましょう。

---

イチロー選手の言葉から学ぶこと

• 子どもたち一人ひとりの努力を尊重する
• 自分自身を律し、苦境の中でも前向きに取り組む姿勢を伝える
• 目標と夢を段階的に実現できる環境を整える

「無いものを嘆くのではなく、あるものを活かす」
この姿勢が、子どもたちにとって成長への道を切り拓く鍵となります。

 

子どものスポーツ指導で絶対押さえたい25のポイント

はじめに

第一条　多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである！

第二条　子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない（mustである）！

第三条　いつ（何歳頃で）、花を咲かせたいのか？　咲かせるべきなのか？　を考える！  

第四条「できない」と「子どものために」を考える！

第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事    

第六条　スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる

第七条　レッテルを貼らない

第八条　「今」が勝負、過去や未来より「今」

第九条　Dream come true！

第十条　指示に従う＝良い子、良い選手ではない

第十一条　大人と子どもの動機の違いに注意せよ！

第十二条　練習メニューの組み方

第十三条　フェアプレー精神に学ぶ！

第十四条　「コーチ銀行」と「信頼残高」の話　その１

第十五条　「コーチ銀行」と「信頼残高」の話　その２

第十六条　自分の言葉に気をつけよう

第十七条　「だって…」なし会話

第十八条　聞きたくなる話し方

第十九条　一〇〇〇時間が目安

第二十条　トレーニング原則

第二十一条　信頼できないコーチの条件

第二十二条　イチローに学ぶ

第二十三条　陥りやすいワナ

第二十四条　ミィーティングは人をつくる

第二十五条　スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと

番外編　絶対にやっては、いけない指導！

おわりに