【指導の基本】自分の言葉が子どもたちに与える影響とは?
【指導の基本】自分の言葉が子どもたちに与える影響とは?
第十六条 「自分の言葉に気をつけよう」
スポーツ指導の現場では、指導者の言葉が子どもたちの成長に大きな影響を与えます。
言葉は単なるコミュニケーション手段ではなく、行動や態度の根源となるもの です。反応的な言葉を使えば、子どもたちの可能性を狭め、主体的な言葉を使えば、その可能性を大きく広げます。
言葉の違い:「反応的」と「主体的」
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反応的な言葉
- 「どうしようもない」
- 「~しなくてはならない」
- 「○○でないとダメだ」
- 「○○でさえあったら…」
反応的な言葉は、外的な要因に責任を押し付け、自分の行動に制限をかけます。このような言葉を使うことで、自分の力では状況を変えられないという被害者意識が生まれてしまいます。
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主体的な言葉
- 「他の案を考えよう」
- 「~することに決めた」
- 「○○の方がいいと思う」
- 「私が○○をする」
主体的な言葉は、責任を自分で引き受ける姿勢を示し、状況を自らコントロールする力を育てます。このような言葉を使うことで、子どもたちは自分の行動に対する責任感を学びます。
言葉が与える影響
普段の会話には、その人の考え方や行動が映し出されます。特に、指導者の言葉は子どもたちに直接的な影響を与えます。
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反応的な言葉が招く悪影響
- 被害者意識の拡大
子どもたちは自分の状況を外的な要因(他人や環境)のせいにしやすくなります。 - 主体性の喪失
自分の人生を自ら切り拓く力を失い、困難に直面したときに乗り越える力が育ちません。
- 被害者意識の拡大
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主体的な言葉が生む良い影響
- 責任感の向上
子どもたちは「自分が行動を起こすことで状況を変えられる」と信じるようになります。 - ポジティブな思考の習慣化
困難に対して前向きに取り組む姿勢が自然と身につきます。
- 責任感の向上
実践例:言葉を変えるコツ
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反応的な言葉を主体的な言葉に変える意識を持つ
- 「ミスしたらどうしよう」 → 「次はどのようにプレーするかを考えよう」
- 「この相手には勝てない」 → 「どうすれば勝つためのチャンスを作れるか考えよう」
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子どもたちに主体的な言葉を使わせる
- 質問を投げかける:「次にどうするのが良いと思う?」
- 子どもたち自身に考えさせ、選択肢を与えることで主体性を育てます。
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ポジティブなフィードバックを心がける
- 「今日は良い努力ができたね!」
- 「次回に繋がるプレーだったよ!」
言葉を通じて、子どもたちが前向きな気持ちを持てるようにサポートします。
指導者と保護者へのメッセージ
指導者自身が主体的な言葉を使うことで、子どもたちにその姿勢を示すことができます。
「自分が源」 という意識を持ち、自分の言葉を見直すことで、指導者自身も成長し、子どもたちの成長をさらに引き出せる環境を作りましょう。
言葉が子どもたちの未来を形作ります。 あなたの言葉が、子どもたちに主体性を教え、スポーツだけでなく人生の場面でも役立つ力を育む鍵となります。
はじめに
第一条 多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである!
第二条 子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない(mustである)!
第三条 いつ(何歳頃で)、花を咲かせたいのか? 咲かせるべきなのか? を考える!
第四条「できない」と「子どものために」を考える!
第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事
第六条 スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる
第七条 レッテルを貼らない
第八条 「今」が勝負、過去や未来より「今」
第九条 Dream come true!
第十条 指示に従う=良い子、良い選手ではない
第十一条 大人と子どもの動機の違いに注意せよ!
第十二条 練習メニューの組み方
第十三条 フェアプレー精神に学ぶ!
第十四条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その1
第十五条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その2
第十六条 自分の言葉に気をつけよう
第十七条 「だって…」なし会話
第十八条 聞きたくなる話し方
第十九条 一〇〇〇時間が目安
第二十条 トレーニング原則
第二十一条 信頼できないコーチの条件
第二十二条 イチローに学ぶ
第二十三条 陥りやすいワナ
第二十四条 ミィーティングは人をつくる
第二十五条 スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと
番外編 絶対にやっては、いけない指導!
おわりに
関連情報
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代表者名 | 釣部 人裕 |
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