【信頼を築く力を育てる】「コーチ銀行」と「信頼残高」の話

【信頼を築く力を育てる】「コーチ銀行」と「信頼残高」の話

第十四条 「コーチ銀行」と「信頼残高」を子どもたちに伝える

スポーツ指導の現場では、コーチや先生が子どもたちに対してどのように接するかが、チームの雰囲気や子どもたちの成長に大きな影響を与えます。
「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 は、子どもたちに信頼の大切さを具体的に伝えるための強力なメッセージです。これを通じて、子どもたちは自分の行動がコーチや周囲にどのように影響を与えるのかを学びます。


実際のエピソード:「遅刻した子どもたちへの対応」

ある日、先生が登校時に門番をしていました。一人の女の子が遅刻してきたとき、先生はこう声をかけました。
「どうした?もう学校が始まるぞ。早く教室に向かいなさい。」

次に、男の子が遅刻してきた際には、先生は怒鳴りました。
「お前、何やってるんだ!もう学校が始まってるぞ!」

この光景を見た子どもたちに「先生の対応をどう思う?」と尋ねると、「ひいきだ!」「女の子にだけ優しい!」「最悪!」という答えが返ってきました。


「信頼残高」と「コーチ銀行」の話を始める

ここで先生はこう説明します。
「この女の子は、いつも宿題を忘れず、遅刻もしない子です。一方で、この男の子は何度も遅刻や忘れ物をしています。この違いを考えれば、先生の態度にも理由があると思わない?」
すると、子どもたちは納得した様子でうなずき始めます。


「コーチ銀行」とは?

先生は続けて「コーチ銀行」と「信頼残高」の話を子どもたちに伝えます。

「コーチ銀行」とは?

  • コーチや先生には、子どもたちに対する信頼を預ける銀行があります。
  • 信頼残高が増えるのは、努力や誠実な行動を続けたとき。
  • 一方、約束を破ったり、不誠実な行いをした場合には、信頼残高が減ってしまいます。

先生は子どもたちにこう問いかけます。

  • 「遅刻が多い男の子は、先生の信頼残高を増やしましたか?減らしましたか?」
  • 「忘れ物もせず、遅刻もしない女の子はどうでしたか?」

子どもたちは、自分の行動が信頼残高にどのように影響するかを理解していきます。


スポーツ現場での「信頼残高」の意味

スポーツの場面では、コーチとの信頼関係がプレーの質やチームの雰囲気に直結します。先生はこう続けます。

  • 「普段から練習を一生懸命している人は、コーチの信頼残高を増やしますか?」
  • 「チームメイトの文句ばかり言ったり、約束を守らない人はどうですか?」

ここで子どもたちは、自分の練習態度や行動を振り返るきっかけを得ます。


子どもたちに伝えるべきメッセージ

  1. 信頼残高を増やす行動を意識する

    • 遅刻や忘れ物をなくす。
    • 練習や試合で全力を尽くす。
    • チームメイトやコーチに敬意を持つ。
  2. 自分の行動を振り返る

    • 「なぜコーチが自分に冷たいと感じるのか?」を考え、自分の練習態度や行動を見直します。
    • 信頼残高を増やす努力が、自分の成長に繋がると理解させましょう。

指導者へのアドバイス:伝えるタイミングと方法

  • 落ち着いた場面で話す
    話をする際は、練習後やチームミーティングの場など、子どもたちが集中できる環境を整えることが大切です。

  • 目を見て真剣に話す
    子どもたちにフェアな態度を示しながら、信頼の重要性をしっかり伝えましょう。


信頼が生む未来

「コーチ銀行」と「信頼残高」の話を通じて、子どもたちはスポーツだけでなく、人生においても大切な信頼関係の意味を学びます。
信頼を築く行動は、子どもたち自身の成長と成功に繋がる鍵です。

 

 

子どものスポーツ指導で絶対押さえたい25のポイント


はじめに

第一条 多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである!

第二条 子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない(mustである)!

第三条 いつ(何歳頃で)、花を咲かせたいのか? 咲かせるべきなのか? を考える!  

第四条「できない」と「子どものために」を考える!

第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事    

第六条 スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる

第七条 レッテルを貼らない

第八条 「今」が勝負、過去や未来より「今」

第九条 Dream come true!

第十条 指示に従う=良い子、良い選手ではない

第十一条 大人と子どもの動機の違いに注意せよ!

第十二条 練習メニューの組み方

第十三条 フェアプレー精神に学ぶ!

第十四条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その1

第十五条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その2

第十六条 自分の言葉に気をつけよう

第十七条 「だって…」なし会話

第十八条 聞きたくなる話し方

第十九条 一〇〇〇時間が目安

第二十条 トレーニング原則

第二十一条 信頼できないコーチの条件

第二十二条 イチローに学ぶ

第二十三条 陥りやすいワナ

第二十四条 ミィーティングは人をつくる

第二十五条 スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと

番外編 絶対にやっては、いけない指導!

おわりに     

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