【実践的アドバイス】子どもの成長を引き出す練習メニューの作り方
【実践的アドバイス】子どもの成長を引き出す練習メニューの作り方
第十二条 練習メニューは「基本」+「神経系刺激」のバランスが鍵!
子どものスポーツ指導において、練習メニューを組む際の基本はシンプルです:
「基本を大事に」+「神経系を刺激するおもしろいメニュー」
一見すると簡単そうですが、実際にはどのようなメニューが子どもたちにとって効果的で、かつ楽しいものになるのかを考えるのは大変な作業です。
1. 「基本を大事に」とは?
基本とは、スポーツにおけるすべての土台です。子どもたちの技術力や身体能力を高めるために、基本的な動きをしっかりと練習させることが大切です。
- 例:サッカーの場合
ドリブルやパス、シュートの基礎動作を反復練習する。 - 例:野球の場合
キャッチボールやバッティングフォームを正しく学ぶ。
ポイント:単調な練習にならないように、ゲーム形式や競争要素を取り入れて飽きさせない工夫が重要です。
2. 「神経系を刺激するおもしろいメニュー」とは?
子どもの成長期、とくにゴールデンエイジ(6~12歳)は、神経系が最も発達する時期です。この時期にさまざまな刺激を与えることで、運動能力の基礎を大きく伸ばすことができます。
- 例:反射神経を鍛える練習
突然飛んでくるボールをキャッチするゲーム。 - 例:バランス感覚を養う練習
不安定な地面やボールの上に立ちながらキャッチボールをする。 - 例:動きの多様性を引き出す練習
鬼ごっこや障害物レースなど、瞬時に判断して動くゲーム要素を取り入れる。
ポイント:子どもたちが「楽しい!」と感じながら自然に神経系が鍛えられるような内容を考えることがコツです。
3. 効果的な練習メニューを作る3つのステップ
-
目的を明確にする
- 今日の練習で何を伸ばしたいかを明確にします。例えば「パスの正確さ」や「反応速度」など。
-
基本と応用を組み合わせる
- 練習メニューは「基礎練習(70%)」+「応用やゲーム形式(30%)」の割合で組むと、効率よく成長を促せます。
-
フィードバックを取り入れる
- 練習後に「今日の練習はどうだった?」と子どもたちに聞き、感想をもとに次回のメニューを調整します。
指導者と保護者へのメッセージ
練習メニューの工夫は、子どもたちの成長を大きく左右します。ただ技術を教えるだけでなく、楽しさや挑戦心を引き出すメニューを作ることで、子どもたちの意欲はさらに高まります。
「基本をしっかり学びながら、楽しむことを忘れない」
このバランスを意識することで、子どもたちは自然に成長し、スポーツへの愛着も深まるでしょう。
はじめに
第一条 多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである!
第二条 子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない(mustである)!
第三条 いつ(何歳頃で)、花を咲かせたいのか? 咲かせるべきなのか? を考える!
第四条「できない」と「子どものために」を考える!
第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事
第六条 スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる
第七条 レッテルを貼らない
第八条 「今」が勝負、過去や未来より「今」
第九条 Dream come true!
第十条 指示に従う=良い子、良い選手ではない
第十一条 大人と子どもの動機の違いに注意せよ!
第十二条 練習メニューの組み方
第十三条 フェアプレー精神に学ぶ!
第十四条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その1
第十五条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その2
第十六条 自分の言葉に気をつけよう
第十七条 「だって…」なし会話
第十八条 聞きたくなる話し方
第十九条 一〇〇〇時間が目安
第二十条 トレーニング原則
第二十一条 信頼できないコーチの条件
第二十二条 イチローに学ぶ
第二十三条 陥りやすいワナ
第二十四条 ミィーティングは人をつくる
第二十五条 スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと
番外編 絶対にやっては、いけない指導!
おわりに
関連情報