本を出版するときには、出版社選びが重要です。出版社それぞれの特徴や強みなどがあるため、自分に合ったところを選ぶようにしましょう。本記事では、出版社の種類や特徴、選び方について解説します。本を出したい方は、最適な出版社を選ぶ際の参考にしてください。

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出版社の種類と特徴

自費出版を行えるのは、大手総合出版社と自費出版専門の出版社、印刷機や製本機がある一部の印刷会社です。それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

大手総合出版社

大手総合出版社では、ジャンルを問わずさまざまな雑誌や書籍を取り扱っています。そのため、企画や編集のノウハウをもっており、質の高い本の完成が期待できるでしょう。加えて、大手出版社の社名で出版されることから、本の信頼性が高まりPRもしやすいです。

 

その一方で、総合出版社では、編集や校正などにおいて編集者の意図で修正・改変される可能性があります。また、本の仕様やタイトルなど、自分では決められないことが多いかもしれません。さらに、大手総合出版社から本を出すには費用がかかるという懸念点もあります。編集や宣伝、流通など依頼することが増えるにしたがい費用もかさむため、予算内でできるかどうかをよく検討してください。

自費出版専門の出版社

自費出版専門の出版社では、著者の希望に沿った本作りをサポートしてくれます。本の仕様や内容、宣伝方法などを、基本的に著者が自由に決めることが可能です。

 

自費出版専門の出版社ではページ数や部数に応じた基本料金を設定し、編集や校正、流通などをオプションサービスにしているところが多いです。本の仕様についても、紙の種類や大きさ、カバーの種類などを著者自身で選択できます。そのため、予算に応じて必要な内容を選択でき、費用を抑えられるでしょう。自分の希望の本を予算内で作りたい方は、自費出版専門の出版社の方が向いているかもしれません。

印刷会社

印刷会社で自費出版制作を行うこともできます。少部数に対応しているところも多く、費用を安く抑えて気軽に出版したい方におすすめです。執筆代行や流通などさまざまなオプションサービスを行っているところもあるので、予算に合わせて自分で好きなように選択できます。

 

しかし、中には担当者が付かず、ホームページ上で仕様の選択から入稿、納品までを自分で行う場合もあります。その場合は、著者にある程度の知識がないと難しいかもしれません。

出版社の選び方

出版社を選ぶときに次の3つをよく検討してください。

 

• 出版社の実績
• 出版社の得意ジャンル
• 出版費用

出版社の実績

出版社を選ぶ際に考慮すべきポイントの1つは、その出版社の実績です。出版社のホームページなどから実績をチェックしましょう。これまでに発行している部数やジャンル、過去にどれだけの著書がベストセラーになったかも確認することが重要です。ベストセラーとなった本を数多く出していれば、企画力や販売力などにおいて信用できる会社といえるでしょう。

出版社の得意ジャンル

より良い本を作るには、自分が出版したい本のジャンルを得意としている出版社かどうかも重要です。担当者や編集者にはそれぞれに得意なジャンルがあり、その分野において深い知識やネットワークをもっています。そのため、著者が本を制作していく過程で、求められる要素やトレンドを適切にアドバイスしてもらえるかもしれません。

 

また、適切なマーケティングやプロモーションも期待できます。同じジャンルの読者層に向けて、的確な宣伝やイベントを企画できるため、効果的なPRができるでしょう。

出版費用

自費出版では費用が全て自己負担となるため、予算に合った本作りが可能か検討しなくてはなりません。出版社を選ぶ際は、明確で分かりやすい料金体系となっているか確認してください。出版社によって、提供しているサービスが異なるので、料金の中に編集やデザイン、印刷、販売促進のどこまでが含まれているかを確認しましょう。

 

また、サービスを追加しているうちに、予算から大きくかけ離れてしまっていたというのはよくあるトラブルです。見積もりに記載されている内容のほかにも、追加料金が発生するものがないかよく確認してください。

出版の目的に合った出版社を選びましょう

自費出版をするときには、出版社選びが重要です。自分の目的に合った出版社を選び、満足のいく本作りを進めましょう。