商業出版の流れは?企画から流通までのポイントと流れをくわしく解説

流通までの流れ

 

書店に並べられている書籍のほとんどが商業出版です。本を出したいと思ったときに、まず思い浮かべるのが出版社から出版するということでしょう。しかし、商業出版は誰でもできるものでなく、出版までには時間もかかります。そこで本記事では、企画から流通までの流れをくわしく解説します。出版社から本を出したい方は、商業出版の流れを把握し、準備を進めましょう。

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商業出版とは

商業出版は、出版社が本の制作から販売までの費用を負担して出版する方法のことです。書店に並べられている書籍のほとんどが商業出版です。商業出版では、本の企画から制作、販売までを出版社主導のもとで行われます。ただし、商業出版の目的は売れる本を作ることなので、誰でも出版できるわけではありません。商業出版で本を出したい場合は、出版企画書を作成して提出し、編集会議を通る必要があります。

商業出版の流れ

商業出版の一般的な流れを紹介します。制作工程が多く、企画書の作成から書店に並ぶまでは早くて半年、長くて1年以上かかります

①出版企画書の作成

出版社から本を出したいときには、出版企画書が重要です。出版社は企画書の内容を吟味し、本を出すかどうかを決定します。そのため、編集者の目に留まるような企画書を作成しなくてはなりません。出版企画書の内容は以下のとおりです。

 

タイトル 本のタイトル・サブタイトルを書く。全体の雰囲気がイメージできる、魅力的なタイトルが望ましい。
概要 本のジャンルを含めて、内容を50~200文字程度で分かりやすくまとめる。
企画の意図 なぜその本を書くのか、何を伝えたいのかを記載する。企画の根拠となる具体的な事例があるとなおよい。
想定読者 性別や年齢層、職業や悩みなど、その本を読むであろう読者像を細かく設定する。
目次 本の内容や構成を順序立てて書く。章と節で分け、見出しを使って分かりやすくまとめていく。
著者プロフィール 本名や経歴、実績などを書く。特記すべき経験や資格を書いてアピールできるとよい。
その他 本の仕上がりや発行部数などの細かな希望がある場合は記載する。また、SNSのフォロワー数やブログ運営など、販促活動に関わる事項があればアピールする。

②出版社への売り込み

企画書が完成したら、出版社への売り込みを始めます。出版社を選ぶ際は、自分の出したい本のジャンルに強いか、営業力があるかなどを考えて決めましょう企画書を売り込む方法は主に次の3つです。

 

  • 直接出版社に持ち込んだり、メールで送ったりする
  • 編集プロダクションを通して持ち込んでもらう
  • その出版社で本を出した著者から紹介してもらう

 

直接持ち込むのが最もシンプルな方法ですが、大手出版社では持ち込み企画を受け付けていない場合が多いです。またメールで送ったとしても読んでもらえる可能性は低いと思ってください。

 

その点でいうと、編集プロダクションを通したほうが、企画書を読んでもらえる可能性は高いです。編集プロダクションとは、書籍や雑誌などの制作を依頼されて請け負っている会社です。編集プロダクションは複数の出版社と繋がりがあるため、希望の出版社に持ち込んでもらえるかもしれません。ただし、紹介料がかかるうえ、必ず出版までいけるとは限らないので注意してください。

 

出版社で本を出した著者と繋がりがある場合は、紹介してもらうのが最も有効な手段です。出版社で実績のある著者の紹介なら、企画書に目を通してくれる可能性が高いでしょう。また、この他にも「賞に応募する」「ブログを書いて知名度を上げる」「編集者と知り合いになり直接売り込む」などの方法があります。自分に合った方法を選んで売り込みをしてみてください。

③執筆

売り込みに成功して出版が決まったら、原稿を執筆していきます。現在はほとんどの方がパソコンで執筆します。また、自分で書かずにライターに代筆を依頼することも可能です。

④校正・編集・装丁

原稿が完成したら、編集者主導で校正や編集を行います。原稿の誤字脱字や表記ゆれなどを確認し、ページ数や仕様に合わせて編集していきます。また、表紙やブックカバー、帯などのデザインも決めていきますが、著者の希望通りにはならないかもしれません。

⑤印刷

印刷所に原稿を送り、印刷をして製本します。

⑥宣伝・流通

雑誌や新聞に広告を載せるなどの宣伝活動をし、本屋やネットショップなどに搬入します。

商業出版の流れを知って準備を進めましょう

商業出版で本を出すまでには、さまざまな工程があります。まずは、出版企画書を作成するところからスタートし、出版を目指しましょう。

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