出版するなら紙媒体と電子書籍のどっち?メリットとデメリットを紹介

電子書籍と紙媒体

 

タブレットやスマホ内で読める電子書籍は、すぐに読めて保管場所も必要ないことから、近年人気が高まっています。その一方で、紙の本は本屋で実際に手にして内容を確認できるため、紙の本がいいという方も多いです。それでは、本を出版するときには、電子書籍と紙の本では、どちらが良いのでしょうか。

 

本記事では、紙媒体と電子書籍で出版する場合、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。これから出版を考えている方は、どちらの媒体が良いのかを選択する際の参考にしてください。

この記事を読むための時間:3分

紙媒体と電子書籍の市場規模

全国出版協会・出版科学研究所では、2023年の紙媒体と電子書籍を合算した「出版市場の推定販売金額」を1兆5,963億円と発表しました。そのうち、紙媒体の市場は1兆612億円です。内訳は、書籍が6,194億円で、雑誌が4,418億円でした。

 

一方で、電子書籍の市場は5,351億円です。紙媒体よりも電子書籍の市場規模は小さいですが、昨年よりも6.7%増加しています。内訳は、電子コミックが4,830億円、電子書籍が440億円、電子雑誌が81億円です。

 

参考:全国出版協会・出版科学研究所

紙媒体のメリット

紙媒体で出版する際のメリットは次の3つです。

 

  • 書店に並べられる
  • 手に取ってもらいやすい
  • 社会的な信頼性が高い

書店に並べられる

紙媒体の最大のメリットは、書店に並べられるという点です。全国の書店に並べられれば、より多くの人に本を知ってもらえ、購入してもらえる可能性が高まるでしょう。

手に取ってもらいやすい

書店に並べられることで、手に取ってもらいやすい状況をつくれます。最初は興味をもっていなかった人でも、実際に手に取ってもらうことで購入してもらえる可能性も高まるでしょう。また、紙の本は友人や親戚などに手渡しで渡すこともできます。より多くの人に手に取ってもらえるのは紙媒体のメリットといえるでしょう。

社会的な信頼性が高い

紙媒体は、編集者や出版社など多くの人が関与して発行されるため、信頼性が高いとされています。また、一度出版された本はすぐに修正ができません。そのため、編集者や出版社によって情報が慎重にチェックされることになり、情報の信頼性も高くなります。

紙媒体のデメリット

紙媒体にはデメリットもあります。主なデメリットは次の2つです。

 

  • 出版費用が高い
  • 出版までに時間がかかる

出版費用が高い

紙媒体での出版費用は、100~300万円程度です。紙媒体の出版には、印刷・製本にかかる費用の他、編集費用やデザイン費、流通費などがかかるため高額になってしまいます。発行部数や本の仕様などによっても費用は異なり、さらに高額になる場合もあるでしょう。

出版までに時間がかかる

紙媒体では、出版までの工程が多いため時間がかかります。一般的な流れは、次のとおりです。

 

  1. 下準備(企画・構成)
  2. 原稿作成(執筆・編集)
  3. 制作(校正)
  4. 発行(入稿・印刷・製本)
  5. 出版(流通・販売)

 

下準備から出版までには、早くて半年、長くて1年以上かかりますそのため、すぐに本を出版したいという方には向いていません。

電子書籍のメリット

電子書籍での出版には、次の4つのメリットがあげられます。

 

  • 出版費用が安い
  • 手軽に出版できる
  • 値段設定の自由度が高い
  • 在庫の心配がない

出版費用が安い

電子書籍は無料で出版できますただし、その場合は原稿の作成から編集・校正、本のデザインまでを自分で行う必要があります。編集や校正、デザインなどを外注すれば費用がかかるので注意してください。

手軽に出版できる

電子書籍はパソコン1台で原稿の作成から出版まで行えます。本のデザインに使える無料のアプリもあるので、原稿の作成から出版までを自分一人で対応することも可能です。

値段設定の自由度が高い

電子書籍は、出版に費用がかからないため、値段設定の自由度が高いといえるでしょう。紙媒体の場合は出版費用を考えて値段設定をしなくてはいけませんが、電子書籍は自由に決められます。とはいえ、購入されやすい価格帯があるので、まずはその範囲で値段設定するのがおすすめです。

在庫の心配がない

紙媒体で出版すると、売れなかったときの在庫管理が大変ですが、電子書籍の場合は在庫を抱える心配がありません。電子書籍はデータで管理されているため、物理的な在庫は存在しないからです。また、在庫切れをおこすこともありません。予想以上に本が売れたとしても、在庫切れにより販売できなかったということにならないので安心です。

電子書籍のデメリット

電子書籍で出版する際のデメリットは次の3つです。

 

  • 書店に置けない
  • 紙媒体よりも価値が低いと思われがち
  • デバイスがない人には読んでもらえない

書店に置けない

電子書籍は書店に置けないので、多くの人に知ってもらうのは難しいでしょう。多くの人に知ってもらうためには、自分で宣伝しなくてはいけません。SNSのアカウントで宣伝したり、電子書籍のキャンペーンなどを利用したりと、自分で多くの人に知らせる必要があります。

紙媒体よりも価値が低いと思われがち

電子書籍は誰でも出版できるので、紙媒体よりも価値が低いと思われがちです。著者に実績や資格がないと、本の信頼性も低くなってしまいます。

デバイスがない人には読んでもらえない

電子書籍を読むには、スマホやタブレットが必須です。そのため、これらのデバイスを持っていない人には読んでもらえませんせっかく読みたいと思ってもらっても、デバイスがない場合は読者を失ってしまうことになります。

紙と電子のどっちで出版するかは目的次第

紙媒体と電子書籍にはそれぞれメリットとデメリットがあります。出版するときに何を優先するのかを考え、どちらで出版するかを決めるといいでしょう。

 

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