ソマチットは、本当に存在するのか?
ソマチットは、本当に存在するのか?
◆顕微鏡の中で、何かが動いている
顕微鏡をのぞくと、小さな粒子のようなものが動いている。
その映像を見せられて、
「これがソマチットです」
と言われたら、あなたはどう思うだろうか。
「本当なのか?」
と思う人もいるだろう。
「すごい発見だ!」
と興奮する人もいるかもしれない。
私は、まずこう思う。
「これ、いったい何なの?」
確かに、何かが動いている。
でも、動いているからといって、それが生命体とは限らない。
では、何が動いているのか。
そこが知りたいのだ。
実は、この「ソマチット」という言葉が、私は20年以上前から気になっていた。
◆森下敬一先生のもとで聞いた、不思議な話
当時、私は森下敬一先生の月刊『自然医学』の出版部に勤務していた。
森下先生の周囲では、腸造血説や生体内原子転換など、学校では習わなかったような話が飛び交っていた。いずれも、現在の主流の科学では認められていない説だ。
その一つが、ソマチットだった。
血液などの中に存在するという、極めて小さな生命体。
しかも、環境によって姿を変えるという。
「そんなものが本当にいるのか?」
正直、不思議だった。
私たちの身体は細胞からできていると教わってきた。
その細胞よりも小さな生命体が、血液の中に存在するという。
もし本当なら、生命についての考え方が変わるかもしれない。
でも、当時の私には、それを確かめる知識も手段もなかった。
ただ、気になる言葉として記憶に残っていた。
◆「また、ソマチットか!」
時は流れて、2026年。私は鹿児島へ行った。
そこでの出会いがきっかけとなり、山﨑教男さんという人物を取材することになった。
山﨑さんの話を聞いていると、懐かしい言葉が次々と出てきた。
ソマチット。硅素。がん細胞。生命の仕組み。
「また、ソマチットか!」
驚いた。あのとき聞いた話が、ここでつながるとは思わなかった。
山﨑さんは、ソマチットを生命の根源に関わる存在として捉えている。
そして、がん細胞や身体の状態にも関係しているという仮説を持っている。
私は、いろいろ質問した。
「ソマチットって、結局何なの?」
「本当に生き物なの?」
「どうして、それが生命の根源だと言えるの?」
聞けば聞くほど、疑問が増えていった。
でも、面白かった。
分からないことが次々と出てくる。
だから、もっと聞きたくなる。
こうして取材を重ね、山﨑さんの38の生命仮説を一冊の本にまとめた。
それが『ソマチットに愛された男』だ。
ただし、この本は山﨑さんの仮説を「仮説として」記録したものだ。
正しいと証明された話を集めた本ではない。
検証は、むしろこれからだと思っている。
◆動いているから、生きている?
ソマチットは、フランス出身で、主にカナダで活動したガストン・ネサンが提唱した存在だ。
ネサンは大学などの研究機関に属さず、独自に研究を続けた人物だったといわれている。
ソマチットは、血液などに存在し、環境によって形を変える微小な生命体だという。
ソマチットについて調べると、顕微鏡で撮影された映像が出てくる。
小さな粒子のようなものが動いている。
それを見て、
「ほら、ソマチットが動いているでしょう」
と説明する人がいる。
なるほど、確かに何かが動いている。
でも、私はそこで引っかかる。
「動いているのは分かった。で、これは何なの?」
例えば、水の中のごく小さな粒子は、不規則に動き続けることがある。
花粉から出た微粒子などで観察された、ブラウン運動と呼ばれる現象だ。
粒子そのものが生きているわけではない。
周囲の水の分子がぶつかることで、揺れ動いているのだ。
血液の中にも、細胞の破片や微小な粒子など、さまざまなものがある。
だから、顕微鏡で動くものが見えたとしても、それだけで生命体とは言えない。
では、ソマチットと呼ばれているものは、何なのだろう。
私は、そこを確かめたい。
◆「存在しない」と言い切れるのか?
ソマチットについて調べると、
「科学的根拠がない」
「そんな生命体は存在しない」
という意見にも出会う。
現在の科学では、ソマチットが独立した生命体として存在することは確立されていない。
それは事実だ。
だから、ソマチットが存在すると断定することはできない。
しかし、私はここでも疑問を持つ。
「存在しない」と言い切るには、何を確かめたらいいのだろう。
もちろん、まず証明する責任があるのは、存在すると主張する側だ。
顕微鏡の映像を見せるだけでは足りない。
何でできているのか。
どのような構造なのか。
自分で増えるのか。
生命活動をしているのか。
ほかの研究者が同じ結果を確認できるのか。
そうしたことを調べる必要がある。
それでも、私は「科学的に認められていない」という理由だけで、興味を失うことはない。
むしろ、そこから何を確かめればいいのかを考えたい。
鵜呑みにはしない。
でも、頭から否定もしない。
自分の目と頭で確かめる。
それが、私の立ち位置だ。
◆生命って、そもそも何なのだろう?
ソマチットの話を聞いていると、結局、この疑問に行き着く。
生命とは何なのか。
例えば、ウイルスだ。
ウイルスは生き物なのか。
ウイルスは遺伝情報を持っているが、自分だけでは増えることができない。
ほかの生物の細胞に入り込んで、はじめて増殖する。
生命と呼べるのかどうか、今も議論がある。
では、ソマチットはどうなのか。
仮に顕微鏡で観察される粒子が存在するとして、
それを生命体と呼ぶには、何が必要なのだろう。
代謝することなのか。
増殖することなのか。
遺伝情報を持つことなのか。
私は生物学者ではない。
だから、簡単に答えは出せない。
でも、こういう話は面白い。
私たちは毎日、生きている。
自分の身体の中で何が起きているのかも知らずに生きている。
医学も科学も進歩した。
それでも、生命について分かっていないことは、まだたくさんある。
私は、ソマチットの話を通じて、生命そのものについて考えるようになった。
◆実際に、顕微鏡をのぞいてみた
私は今、血液を顕微鏡で観察することにも関わっている。
だから、ソマチットの話は、もはや本の中だけの話ではない。

※ソマチットはこの画像では見えない
そこで何が見えるのか。
見えたものは何なのか。
人によって違いがあるのか。
条件を変えたら、どうなるのか。
興味は尽きない。
ただし、顕微鏡をのぞいただけで病気が分かるわけではないし、小さな粒子が見えたからといって、それがソマチットだと証明されたことにもならない。
そこは、きちんと区別したい。
私は、顕微鏡で見えたものを、何でもソマチットだと言うつもりはない。
反対に、最初からソマチットではないと決めつけるつもりもない。
まずは、何が見えているのか。
そこから始めたい。
◆「見えた」だけでは、終われない
森下敬一先生の傍らで聞いた「ソマチット」という言葉。
あのときは、ただ不思議な話だと思っていた。
それが今、山﨑教男さんとの出会いを経て、自分で確かめる機会につながっている。
私は、ソマチットが独立した生命体として存在するという答えを、まだ持っていない。
でも、分からないからこそ、知りたい。
ここで、最初の疑問に戻る。
顕微鏡の中で、小さな粒子が動いている。
「これがソマチットです」
そう言われたとき、私は何と答えるか。
たぶん、こう聞くだろう。
「それがソマチットだということは、どうやって確かめたの?」
見えたことと、正体が分かったことは違う。
そして、正体が分かったことと、それが生命体だと証明されたことも違う。
ソマチットは、本当に存在するのか?
私は、その答えを自分なりに追いかけたい。
信じるな! 疑うな! 確かめろ!
本を出版したから終わりではない。
【関連書籍】
『がん細胞は、消えるのか? 山﨑教男・38の生命仮説』
ソマチット、硅素、がん細胞、生命の仕組み。山﨑教男氏が長年考えてきた38の生命仮説を紹介した一冊。
#ソマチット #生命仮説 #自然医学 #顕微鏡 #山﨑教男 #万代宝書房 #釣部人裕
信じるな! 疑うな! 確かめろ! がん細胞は、消えるのか? 山﨑教男・38の生命仮説
商品紹介
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