発表!第4回万代宝書房大賞

発表!第4回万代宝書房大賞

大賞
◆『子どもは親の言葉で出来ている』
 篠原明夫 著

この本を読んで、まず思ったのは、
「これなら、すぐにやってみることができる」ということでした。
子育ての本はたくさんあります。
読んで納得しても、実際の家庭ではなかなかできない。
この本は、そこが違いました。
難しい理論ではなく、今日から家でやってみることができます。
しかも、難しくない。堅苦しくない。時々、笑ってしまう。
そして、この本が目指しているのは、単に「子どもを変える」ことではありません。
まず親が少し楽になる。少し優しくなる。
そのことが、子どもを変え、家族を変えていく。
読んで終わる本ではなく、「ちょっと、やってみよう」と思える本です。
この本を、もっと多くの人に読んでもらいたい。そう思い、第4回万代宝書房大賞『大賞』に選びました。

準大賞
◆『誰もが尊厳を守り合える社会は、創れる』
 加藤クミ子 著

「暴力を無くし、10代の自殺をゼロにする」。
この本には、加藤さん自身の人生があります。
子育てがあり、保育や支援の現場があり、自分自身の経験がある。
その中で感じてきた疑問を、そのままにせず、
「なぜ、こうなるのか」
「では、どうしたらいいのか」
と考え続けてきた。
そして、それを自分だけの経験で終わらせず、社会の問題として考えています。
もちろん、テーマが大きいだけに、まだ整理し、磨いていくところはあります。
でも、この原稿には、「私は、これを伝えなければならない」という思いがあります。
本を書く理由が、はっきりしている。
そして、これは加藤さんだから書ける本です。
その思いを、もっと多くの人に届けたい。
そう思い、第4回万代宝書房大賞「準大賞」に選びました。

 

優秀賞

該当作なし

 

審査員特別賞
◆告発「警察は変死遺体の解剖費用まで、裏金にする」
 審査員特別賞 T.S さん

この原稿には、ほかの人には書けない重さがあります。
著者は、長年警察官として働いてきた人です。
その人が、娘の突然の死をきっかけに、自分が長年いた警察という組織に疑問を持ち、声を上げました。
中にいた人だから知っていることがある。
そして、娘を亡くした父親だからこそ、どうしても納得できないことがある。
その二つが、この原稿にはあります。
もちろん、本として世に出すには、事実関係を確認しなければなりません。

「この記録を残す意味がある」と私は思いました。

出版は、売れる本を出すだけではありません。
役に立つ本を出すだけでもありません。

今、残しておかなければ消えてしまう声を、本という形で残す。
それも万代宝書房という出版社の仕事だと、私は思っています。
文章のうまさだけでは測れないものが、この原稿にはありました。
だから、この原稿を第4回万代宝書房大賞「審査員特別賞」に選びました。

第5回 万代宝書房大賞は、2027年6月に募集開始予定です。
来年もまた、どんな原稿と出会えるのか。今から楽しみです。
受賞作品が、これからどのような本になっていくのか。

どうぞご期待ください。

 

 

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