「ぼんやり時間」を守れ —— 経営の先輩からの大事なアドバイス

「ぼんやり時間」を守れ —— 経営の先輩からの大事なアドバイス

ある日の食事の席で、経営の先輩からこんな言葉をいただきました。

「時間は伸ばすものじゃなくて、決めた枠に押し込むんです。」

その時は半信半疑でした。

私は日々、経営の現場で予定を立てても、その通りに進むのはせいぜい2割です。ひどい時には5割、いや8割も予定が狂い、仕事が遅れることがよくあります。
想定外の対応に追われ、結局なにも進まなかった——そんな日が珍しくありません。

168時間の予算感覚

先輩はビールを傾けながら、こう続けました。

「1週間は168時間。まず“ぼんやり時間”を先に組み込むだよ。」

私は年中無休の人間です。だからこそ、この言葉が胸に響きました。

  • コーヒーを淹れて空を眺める10分

  • 散歩20分

  • 何もしない“ぼんやり”30分

こうした時間をあらかじめ予定表に入れてしまう。

すると残りの時間は自然と引き締まる。
ぼんやりを守るために、仕事に集中せざるを得なくなるというのです。

枠に合わせて濃くする

さらに先輩は教えてくれました。

「枠があるから仕事は濃くなるんだよ。」

  • 90分なら90分で企画をまとめる

  • 45分なら45分で骨組みを打つ

  • 15分なら見出しだけを作って終える

時間を“延ばす”のではなく、“押し込む”。

この逆転こそ、成果の密度を高める秘訣だと先輩は諭してくださいました。

 

仕事と「ぼんやり」の共存

そして先輩は最後にこう言いました。

「何もしない時間は怠けじゃない。創造の地ならしなだよ。」

この一言が決定的でした。


以来、私は予定表に「ぼんやり」と堂々と書き込むようになりました。休息や散歩も同じです。これらはすべて、“次の濃さ”を生み出す仕込みの時間だからです。

 

今の自分への課題

  • まずぼんやり・休息・散歩をブロックすること

  • 仕事は枠に合わせて小分けにすること

  • 延長は禁じ、押し込みで濃度を上げること

  • 夜にその日の“連勝”を数えること

このルールで回すと、たとえ予定が大きく狂っても、1日の充実感はまるで違います。


経営の先輩からいただいたアドバイスのおかげで、私は時間に追われる感覚から少しずつ抜け出しつつあります。

「ぼんやり時間」を守るために、仕事を濃くする。

ただいま挑戦中。

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