【第2回】 見積もりの“落とし穴”──高額請求のワナを見抜く5つのチェックポイント

【第2回】見積もりの“落とし穴”──高額請求のワナを見抜く5つのチェックポイント


「この金額、普通なんでしょうか?」という相談が増えています

最近、「この見積もり、高すぎるように感じるけど、これって普通ですか?」というご相談が増えています。

出版費用には相場がありますが、それが一般にあまり知られていないため、高額な費用を提示されても疑問を持ちにくいのが現実です。

しかし、実際には「高額すぎる見積もり」や「不要な項目が多すぎる内容」で契約してしまい、後悔される方も少なくありません。

今回は、そうした“落とし穴”を避けるために、見積もりのチェックポイントを5つご紹介します。


✅チェックポイント①:項目が「曖昧」または「多すぎる」

「企画費」「プロデュース費」「ブランド構築費」など、具体的に何をするかわかりにくい項目が並んでいませんか?

また、通常の編集工程を細かく分割して「別料金」として積み上げているケースも要注意です。


✅チェックポイント②:印刷費が“相場”の2~3倍以上

100部や300部の印刷で数十万円以上の見積もりが出ていたら、それは高すぎる可能性があります。

印刷は仕様によって多少の変動はあるものの、適正価格を知っておくことが大切です。


✅チェックポイント③:契約前に「全額前払い」を求められる

出版費用をすべて前払いで求める出版社は、リスクの転嫁をしているだけの可能性があります。

万代宝書房では、編集の進行状況に応じて分割請求するスタイルを採用しています。これは、著者の不安を減らし、信頼関係を築くためでもあります。


✅チェックポイント④:販売・流通・PRの計画が曖昧

「出版後もバックアップします」と言いながら、具体的な販路・営業活動・宣伝手段が明記されていない見積もりは要注意です。

どれくらいの書店流通なのか、Amazon登録だけなのか、SNS広告は含まれているのか。

ここがはっきりしないと、出版後に「出しただけ」で終わってしまうことも。


✅チェックポイント⑤:ブランディング名目の高額費用

「著者ブランドを作りましょう」という言葉とともに、謎の動画制作、撮影、名刺デザイン、セミナー開催費用などがパッケージに含まれていることがあります。

必要な人にとっては有益でも、全員に共通して必要とは限りません。


「見積もりを見せてもらえれば、意見は出せます」

実際に、他社の見積もりを見せていただければ、内容の妥当性についてアドバイスすることも可能です。

“契約してから後悔する”前に、一度セカンドオピニオン的にご相談いただければと思います。


次回予告:【第3回】

「信頼できる出版社を見分けるには?──誠実な出版社の特徴とは」

出版のパートナーを選ぶ際に、何を見て判断すればいいのか。出版社選びの視点を丁寧にお伝えします。

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