【子どもの成長をサポート】「だって」を使わない会話が信頼を育む理由

【子どもの成長をサポート】「だって」を使わない会話が信頼を育む理由

第十七条 「だって…」を封印して主体的なコミュニケーションを!

スポーツの現場や日常生活で、子どもたち同士の言い争いを目にすることは少なくありません。その中でよく耳にするのが、「だって○○だから!」 という言葉です。
この一言には、自分の行動の責任を他人や環境のせいにする傾向が隠れています。
「だって」を使わない会話 を促すことで、子どもたちは自分の気持ちを主体的に伝える力を育むことができます。


実例:「だって」を使わない会話に挑戦

子どもたちが練習中にこんな言い争いをしていました:

  • A:「Bがパスしてくれない!」
  • コーチ:「どうしてパスしなかったの?」
  • B:「だってAが止まっているから。」
  • A:「だってBがドリブルばかりするからじゃん!」

このままでは、お互いに責任を押し付け合うだけで、建設的な話し合いにはなりません。
そこでコーチである私はこう提案しました:

「今言ったことを、『だって』を使わずにもう一度教えてくれる?」


「だって」を使わないことで何が変わる?

  1. 子どもたちが考え直す時間を持てる
    提案を受けたAとBは、一度考え込んだ後、自分の気持ちを「だって」なしで表現する言葉を探しました。

  2. 主体的なコミュニケーションに変わる

    • A:「僕はパスがほしいから、もっと動いてみるよ。」
    • B:「次からはもっと早くパスを出すね。」
      このように、自分の希望や気持ちを具体的に伝えることができるようになりました。
  3. 相手を責める言葉が減る
    「だって」を使わないことで、お互いの非を責め合う言葉が減り、代わりに「自分がどうしたいか」を伝える内容になりました。


指導者や保護者が取り組むべきこと

  1. 「だって禁止」をルールにする

    • 練習中や日常の会話で、「だって」を使わずに自分の気持ちを伝える練習をしましょう。
    • 例:「だってミスしたから…」 → 「次はこうしてみる!」
  2. 主体的な言葉を促す質問をする

    • 「どうすれば次は上手くいくと思う?」
    • 「あなたが今できることは何?」
  3. 指導者自身が模範を示す

    • コーチや保護者も「だって」「でもね」を使わない意識を持ちましょう。
    • 反応的な言葉を主体的な言葉に変えるだけで、子どもたちへの影響は大きく変わります。

「だって」を使わないことが生む効果

  • 自己責任感の向上
    子どもたちは、自分の行動に責任を持つ習慣を身につけます。

  • チームの連携向上
    主体的なコミュニケーションを取ることで、チームメイト同士の信頼が深まります。

  • 建設的な話し合いができる
    問題を相手のせいにするのではなく、解決に向けた話し合いができるようになります。


指導者と保護者へのメッセージ

子どもたちは、指導者や保護者の言葉を通じて多くを学びます。「だって」を封印し、主体的な言葉を使うことは、子どもたちの成長を支える大切な一歩です。
あなたの言葉が、子どもたちに自立心と責任感を育む種を蒔くのです。


「だってなし会話」を実践し、子どもたちが自分の言葉で未来を切り拓ける力を一緒に育てましょう!

 

 

子どものスポーツ指導で絶対押さえたい25のポイント


はじめに

第一条 多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである!

第二条 子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない(mustである)!

第三条 いつ(何歳頃で)、花を咲かせたいのか? 咲かせるべきなのか? を考える!  

第四条「できない」と「子どものために」を考える!

第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事    

第六条 スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる

第七条 レッテルを貼らない

第八条 「今」が勝負、過去や未来より「今」

第九条 Dream come true!

第十条 指示に従う=良い子、良い選手ではない

第十一条 大人と子どもの動機の違いに注意せよ!

第十二条 練習メニューの組み方

第十三条 フェアプレー精神に学ぶ!

第十四条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その1

第十五条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その2

第十六条 自分の言葉に気をつけよう

第十七条 「だって…」なし会話

第十八条 聞きたくなる話し方

第十九条 一〇〇〇時間が目安

第二十条 トレーニング原則

第二十一条 信頼できないコーチの条件

第二十二条 イチローに学ぶ

第二十三条 陥りやすいワナ

第二十四条 ミィーティングは人をつくる

第二十五条 スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと

番外編 絶対にやっては、いけない指導!

おわりに     

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