【信頼の相互関係を築く】「コーチ銀行」と「信頼残高」の話(その2)

【信頼の相互関係を築く】「コーチ銀行」と「信頼残高」の話(その2)

第十五条 コーチも子どもたちの信頼を預け入れている

スポーツ指導において、信頼は一方通行ではありません。
実は、子どもたちにも「銀行」があり、コーチの信頼残高をどう積み上げていくか が重要です。信頼はコーチと子どもの両者で築くものであり、お互いが信頼を預け入れ合うことで、初めて良い指導環境が生まれます。


信頼残高が崩れる「悪循環の螺旋」とは?

  1. コーチが子どもの信頼残高を引き出してしまう場合

    • 過度に怒る、結果ばかりを求める、子どもの努力を認めない。
      これらの行動は、子どもたちの中でコーチの信頼残高を減らす原因となり、子どもがコーチを信頼しなくなるパターンに陥ります。
  2. 子どもがコーチの信頼残高を引き出してしまう場合

    • 練習態度が悪い、約束を守らない、他の選手に悪影響を与える。
      これが続くと、コーチの子どもを見る目が変わり、厳しい態度になりがちです。
  3. 信頼の引き出しが続く「負の連鎖」

    • コーチも子どももお互いに不満を募らせ、信頼関係が崩れていきます。
    • この状況では、スポーツを楽しむことも、本来の成長を促すことも難しくなります。

信頼残高を増やす「預け入れ」とは?

大切なのは、お互いが信頼残高を**「預け入れる」** 行動を意識することです。
コーチも子どもも、お互いを信頼し、尊重する態度を持つことで、ポジティブな環境が生まれます。


信頼を築くための具体的なアクション

コーチ側の「預け入れ」の例

  1. 努力を認める言葉をかける

    • 「今日のプレーは良くなっているね!」
    • 「前よりも動きが速くなったね!」
      子どもの成長を具体的に指摘して褒めることで、信頼残高が増えます。
  2. 子どもの話を聞く姿勢を持つ

    • 子どもたちの意見や感想を聞き、真剣に向き合うことで、子どもたちは「自分を大切にしてくれている」と感じます。
  3. ポジティブな指導を心がける

    • 過度に怒るのではなく、次に繋がるアドバイスを重視する。

子ども側の「預け入れ」の例

  1. 練習態度を見直す

    • 真剣に練習に取り組むことで、コーチの信頼残高が増えます。
  2. 約束を守る

    • チームのルールやコーチとの約束を守ることが、信頼を築く第一歩です。
  3. チームメイトをサポートする

    • チーム全体を考えた行動は、コーチからの評価を高めます。

子どもたちの視線はコーチを映す「鏡」

「選手はコーチの心を映す名優である」という言葉があります。
子どもたちは、コーチの言葉や態度を敏感に感じ取り、その影響を受けます。コーチが子どもたちに信頼を預ける姿勢を示せば、子どもたちも自然とそれに応えるようになります。


指導者と保護者へのメッセージ

信頼は、スポーツ指導における土台です。
コーチと子どもが信頼を預け入れ合うことで、互いに成長し、より良い関係を築くことができます。信頼関係を大切にし、ポジティブな循環を生み出す環境を作りましょう。


信頼を築く行動が、子どもたちの未来を輝かせます。 コーチも子どもも、互いに「預け入れ」を意識し、最高のチームを作り上げていきましょう!

 

 

子どものスポーツ指導で絶対押さえたい25のポイント


はじめに

第一条 多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである!

第二条 子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない(mustである)!

第三条 いつ(何歳頃で)、花を咲かせたいのか? 咲かせるべきなのか? を考える!  

第四条「できない」と「子どものために」を考える!

第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事    

第六条 スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる

第七条 レッテルを貼らない

第八条 「今」が勝負、過去や未来より「今」

第九条 Dream come true!

第十条 指示に従う=良い子、良い選手ではない

第十一条 大人と子どもの動機の違いに注意せよ!

第十二条 練習メニューの組み方

第十三条 フェアプレー精神に学ぶ!

第十四条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その1

第十五条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その2

第十六条 自分の言葉に気をつけよう

第十七条 「だって…」なし会話

第十八条 聞きたくなる話し方

第十九条 一〇〇〇時間が目安

第二十条 トレーニング原則

第二十一条 信頼できないコーチの条件

第二十二条 イチローに学ぶ

第二十三条 陥りやすいワナ

第二十四条 ミィーティングは人をつくる

第二十五条 スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと

番外編 絶対にやっては、いけない指導!

おわりに     

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