【スポーツ指導のポイント】子どもの「やりたい!」を理解していますか?

【スポーツ指導のポイント】子どもの「やりたい!」を理解していますか?

第十一条 大人と子どもの動機はまったく違う!

保護者や指導者が子どもたちにスポーツをさせる理由は、しばしば「強くたくましくなってほしい」「困難を乗り越える力を育てたい」といった立派な目標に基づいています。
一方で、子どもたちがスポーツを始める理由は、「おもしろそう!」「かっこいい!」「やってみたい!」 といった純粋でシンプルな気持ちからです。
大人と子どもの動機の違いを理解しないまま接すると、子どものモチベーションを損なう可能性があります。


大人の動機と子どもの動機の違い

  1. 保護者の主な動機

    • たくましく成長してほしい
      → 心身を鍛え、強くなってほしい。
    • 社会性や道徳心を身につけてほしい
      → 礼儀やチームワークを学ばせたい。
    • 困難を乗り越える精神力を育てたい
      → 困難に立ち向かう力を養いたい。

    保護者の期待は、子どもの長期的な成長を見据えたものが多いです。

  2. 子どもの主な動機

    • 楽しそうだから!
      → 試してみたい、遊びたい。
    • スター選手への憧れ
      → 自分もテレビや漫画で見るヒーローのようになりたい!
    • 友だちと一緒に遊びたい
      → 誰かと一緒に楽しい時間を過ごしたい。

    子どもの動機は、その瞬間の楽しさや憧れといった感情が中心です。


動機の違いを理解することが重要な理由

  1. モチベーションを維持するため
    子どもたちは「楽しい」や「やりたい」という気持ちがなければ、すぐに興味を失います。大人の目標を押し付けてしまうと、スポーツそのものが嫌になってしまう可能性があります。

  2. 子どもの主体性を育むため
    スポーツを通じて成長するためには、子ども自身が「やりたい!」という意欲を持ち続けることが大切です。

  3. 子どもの理解度に合わせるため
    大人が目指す「成長」は、子どもには難しく感じることがあります。子どもたちが共感できる言葉や方法で伝えることが、指導の鍵です。


子どもたちに「やりたい!」を持続させる指導のコツ

  1. 子どもの動機を尊重する

    • 「どうしてこのスポーツをやりたいと思ったの?」と聞いてみる。
    • 子どもの答えを否定せず、「いいね!」と受け入れる姿勢を見せましょう。
  2. 楽しさを優先する練習を取り入れる

    • 遊び感覚のトレーニングやゲーム形式の練習を多く取り入れ、子どもたちが「楽しい!」と思える時間を作ります。
  3. スター選手への憧れを活用する

    • 子どもたちが憧れる選手のプレー動画を一緒に見たり、その選手の特長を真似させてみることで、楽しさと学びを両立させます。
  4. 大人の期待を押し付けない

    • 子どもたちにとって大人の期待が重荷にならないよう、指導の場では「今」を楽しむことを優先しましょう。

指導者と保護者へのメッセージ

スポーツは、子どもたちが「やりたい!」と思う気持ちを引き出し、それを応援することで、大きな成長のきっかけを作ります。
大人の視点や期待を押し付けるのではなく、子どもたちの目線に立ち、彼らの動機を理解しながら接すること を心がけてください。


スポーツを楽しむ子どもたちの笑顔こそが、成長への第一歩です。 大人と子どもの動機の違いを理解し、子どもたちが主体的にスポーツを楽しめる環境を一緒に作っていきましょう!

 

子どものスポーツ指導で絶対押さえたい25のポイント


はじめに

第一条 多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである!

第二条 子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない(mustである)!

第三条 いつ(何歳頃で)、花を咲かせたいのか? 咲かせるべきなのか? を考える!  

第四条「できない」と「子どものために」を考える!

第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事    

第六条 スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる

第七条 レッテルを貼らない

第八条 「今」が勝負、過去や未来より「今」

第九条 Dream come true!

第十条 指示に従う=良い子、良い選手ではない

第十一条 大人と子どもの動機の違いに注意せよ!

第十二条 練習メニューの組み方

第十三条 フェアプレー精神に学ぶ!

第十四条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その1

第十五条 「コーチ銀行」と「信頼残高」の話 その2

第十六条 自分の言葉に気をつけよう

第十七条 「だって…」なし会話

第十八条 聞きたくなる話し方

第十九条 一〇〇〇時間が目安

第二十条 トレーニング原則

第二十一条 信頼できないコーチの条件

第二十二条 イチローに学ぶ

第二十三条 陥りやすいワナ

第二十四条 ミィーティングは人をつくる

第二十五条 スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと

番外編 絶対にやっては、いけない指導!

おわりに     

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