【必見】「指示に従うだけ」では育たない！考える力を育むスポーツ指導とは？

第十条　「指示に従う＝良い子、良い選手」ではない

スポーツ指導の現場で、子どもたちが指導者の言うことにただ従うだけの「良い子」や「良い選手」になっていないでしょうか？
本当の成長とは、自分で考え、判断し、行動する力を育むこと にあります。指示を受けるだけの子どもたちは、成長のチャンスを失い、やがて主体性を持たない選手になってしまう可能性があります。

---

「ゲーム脳」とスポーツ指導の共通点とは？

1. 「ゲーム脳」とは何か？
   日本大学教授・森昭雄氏が提唱した「ゲーム脳」の概念によれば、長時間ゲームに没頭する子どもたちは、脳の中の「前頭前野」の働きが低下します。

   • 前頭前野：行動を論理的に判断し、次にどうすべきかを決定する知的中枢。
   • 前頭前野が弱ると、「なんとなく」「わからないけど」といった答えをしやすくなり、感情的な行動や瞬間的な判断に偏ると言われています。

2. スポーツ現場にも潜む問題
   ゲーム脳と同じく、「考える機会」を奪う指導 がスポーツ現場にも存在します。例えば：

   • 「そこに立っていろ」
   • 「○○にパスしろ」
   • 「お前は打つな、いいから言われた通りにやれ」

   これらの指導は、子どもたちが自ら考え判断する力を育むチャンスを奪い、機械的に行動するだけの選手を作ってしまいます。

---

自ら考える力を育む指導の重要性

1. 「考えさせる」ことで脳を鍛える
   子どもたちに「なぜそうするのか？」を考えさせることで、前頭前野の働きを活性化できます。トライして失敗し、それを修正する過程が成長の鍵です。

2. 指示ばかりの弊害
   指示に従うだけの選手は、状況に応じた判断ができず、情動的にプレーする傾向があります。すぐに感情的になったり、「なんとなく」で行動する選手が増えてしまうのです。

3. 子どもが主役であるべき
   指導者や親が主役になるのではなく、スポーツの場では子どもが主体的に動くことが重要です。考え、挑戦し、成長するのは子ども自身であるべきです。

---

「考える力」を育てる実践方法

1. 質問型の指導を取り入れる

   • 「この場面ではどうすればいいと思う？」
   • 「なぜそのプレーを選んだの？」
     子どもたちが自ら考える時間を増やしましょう。

2. 自由なプレーの時間を設ける
   制約を減らし、子どもたちが自分で考えたプレーを試す場を作ります。失敗しても良い環境を提供することが大切です。

3. トライ＆エラーを歓迎する
   野村克也氏の「ID野球」の考え方を参考に、試して失敗し、その後修正する経験を積ませましょう。失敗こそが経験の宝庫です。

---

指導者と保護者へのメッセージ

スポーツ指導の目的は、「指示に従う良い子」を育てることではありません。
考える力、自ら判断する力を育むことが、子どもたちの未来を大きく広げます。 指導者や保護者として、子どもたちに考える機会を与え、挑戦する場を提供することを意識しましょう。

---

「考え、挑戦し、成長する」子どもたちが、未来の可能性を切り拓く主役です。 あなたのサポートが、その第一歩を後押しします！

 

 

子どものスポーツ指導で絶対押さえたい25のポイント

はじめに

第一条　多くのことを身につけられる年代には、多くのことを伝えることができるコーチが指導をするべきである！

第二条　子どものスポーツは元々遊びの延長である。それゆえ、子どもの指導における練習は楽しくなればならない（mustである）！

第三条　いつ（何歳頃で）、花を咲かせたいのか？　咲かせるべきなのか？　を考える！  

第四条「できない」と「子どものために」を考える！

第五条「判断を必要とする状況の設定」と「状況判断」と「フィーッドバック」が仕事    

第六条　スポーツで本能を昇華させているのだ。練習中には大きな声を出せる

第七条　レッテルを貼らない

第八条　「今」が勝負、過去や未来より「今」

第九条　Dream come true！

第十条　指示に従う＝良い子、良い選手ではない

第十一条　大人と子どもの動機の違いに注意せよ！

第十二条　練習メニューの組み方

第十三条　フェアプレー精神に学ぶ！

第十四条　「コーチ銀行」と「信頼残高」の話　その１

第十五条　「コーチ銀行」と「信頼残高」の話　その２

第十六条　自分の言葉に気をつけよう

第十七条　「だって…」なし会話

第十八条　聞きたくなる話し方

第十九条　一〇〇〇時間が目安

第二十条　トレーニング原則

第二十一条　信頼できないコーチの条件

第二十二条　イチローに学ぶ

第二十三条　陥りやすいワナ

第二十四条　ミィーティングは人をつくる

第二十五条　スポーツを通じて学んだこと、子ども達に伝えたいこと

番外編　絶対にやっては、いけない指導！

おわりに