◆あなたにとって、当たりの前の決断でも、他人にとっては、信じられない決断ということは多いのです

◆あなたにとって、当たりの前の決断でも、他人にとっては、信じられない決断ということは多いのです。

 テーマがない、テーマがみえない、という方がいます。
身近なところに本のテーマは眠っているものです。
人生のターニングポイントや、大きく影響を与えたことを観ていけば、テーマが見えてきます。
例えば、ターニングポイントとは「転機」のことで、運命が変わる瞬間です。
 私の人生の転機は、教員を辞めると決意したことです。
 32歳のときでしたが、妻と3日3晩話合いました。本当に、一晩中眠れませんでした。
決めてからも不安と期待で一杯でした。・
大きく影響は、出来事のこともありますし、環境のこともあります。
育った家、学校、地域、学校、会社、職場、時代、家族など様々です。
その影響で、あなたは、何らかの決断をしたり、判断基準が形成されているのです。
この判断基準が全員違うのです。
これが見えてくると、なぜ、あなたがこの決断をしたのか、などが見えてきます。
私の例で、なぜ、教員を辞めたのか?
でいえば、ある本との出会いがきっかけでした。その本は、教え子のお母様が私にプレゼントしてくれた本でした。
 東京に出てきて、数年後にある事件に巻き込まれ、そこからは数奇な人生を歩むことになります。
私は、自分の苦労話をしたいわけではありません。
ただ、これから作家を目指す人たちに伝えたいことがあります。
あなたは、人生のどこかで、必ず何らかの逆境を体験しています。
 究極の貧乏を味わったり、圧倒的な挫折を味わり、大切な人を失ったり…、しています。
それによって、他の違う、誰にも真似できない作家性が生まれます。
他の人にはない価値観が形作れるのです。
だからこそ、他の人にはない視点や発想で、読者の心を打つ本が書けるのです。
「非日常体験が作家性を創る」と言っても過言ではありません。
若くて頭のいいビジネスマンで本を書く人がたくさんいますが、
正直いうと、彼らには、挫折体験や成功体験が希薄な気がします。
きれいなことばかり書いたり、いいことばかりを書くと、自慢や優越感を満足させるような、薄っぺらな、自己満足本になってしまいます。
はたして、それで人の心を打ち、人生を変える本が書けるのか疑問です。
自費出版本には、こういう本がけっこうあります。
以前、ある方が本を出したいという相談がありました。
その方は、「誤字脱字以外は、一言一句直してほしくない!」
他の人にないあなただけのオリジナルな体験から良本は生まれるのですから。
あなたにとって、当たりの前の決断でも、他人にとっては、信じられない決断ということは多いのです。

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