◆ジャーニーズ問題の問題
◆ジャーニーズ問題
ジャーニーズ問題はいろいろな問題点をはらんでいる。
ジャニーズ事務所は「見て見ぬふり」に終始し、何らの対応もしないどころか、むしろ 辛抱させるしかないと考えていたふしがある。
長年にわたるジャニーズ事務所としての不作為も被害の拡大を招いた大きな要因であることは当然である。
マスメディアの沈黙、マスメディアの忖度
以下は、マスメディアの沈黙、マスメディアの忖度について書く。
報告書では、ジャニー氏による性加害は「芸能界では周知の事実」になっていたと認定したが、その通りであろう。
ジャーニーズを辞めた人を、ヤメジャニというそうだが、彼らの口から、性加害の情報(うわさ)は出ていた。私レベルでも聞いたことがある。
メディア関係者が知らないわけはない。
報告書は、ジャニー氏の性加害問題について、
「多くのマスメディアが正面から取り上げてこなかった」
と指摘した。さらに、
「テレビ局をはじめとするマスメディア側としても、ジャニーズ事務所が日本でトップのエンターテインメント企業であり、ジャニー氏の性加害を取り上げて報道すると、ジャニーズ事務所のアイドルタレントを自社のテレビ番組等に出演させたり、雑誌に掲載したりできなくなるのではないかといった危惧から、ジャニー氏の性加害を取り上げて報道するのを控えていた状況 があったのではないかと考えられる」とした。
要は、「忖度」したのだ。
本来、「忖度」とは、「人の気持ちを察すること」であり、とりわけ「人の内心を察してうまく取り計らい対処すること」を意味する表現である。
モリカケ問題以降は、権威や力のある相手へおべっかを使ったり、ひいきしたりと、ネガティブな意味合いで用いられるようになっている。
忖度されるのは、ある意味気持ちがいいが、自分の人間性は崩れていく。
最初に勤めていた会社の社長に厳しく指導されていたことあった。
その一つが「忖度」であった。
「忖度」を見抜き、「忖度」されないようになれ!というのだ。
確かに「忖度」されると、自社としては上手くいくが、相手に迷惑をかけることになる。長い目でみると、マイナスになるというのだ。
「無理を通せば道理が引っ込む」というやつだ。
値下げ交渉でも、自分たちで、最低料金を精算し、それに相手の利益を乗せた料金でないと契約してはいけないと教えられた。
自分たちが出した料金より安ければ、その理由を訊け!と。
私はいくつかの会社で働かせてもらったが、忖度されるとラッキーとばかりに良しとする社長が多かった。安いのはいいが正当な料金がいいといったのは、3人の社長しかいなかった。
転職後に、他から、前職の会社の文句を聞くこともあった。
力が弱くなった時、忖度に胡坐をかいていた会社を助ける人はいなかった。倒産や縮小になった。
忖度しなかった私
3年前に、あることで忖度しなかった私は、ある方に嫌われ、外された。忖度した人は重宝されようた。
でも、数年たち立場が変わると、「❍❍は忖度した。お前は忖度しなったよな」などと黙ってみていてくれていた人が何人もいた。
儲からないかもしれないが、人間として矜持は守れた。
さて、ジャーニーズ問題に限らず、マスコミニにそんな矜持はない。
一斉に、ジャーニーズ問題を報じはじめる。
忖度したエンターテーメン部門の責任者や幹部を処分するメデァアはあるのだろうか?
損保ジャパンは、トップがビックモーターに忖度したと辞任したけど…。
強いものに対して、みんなが叩けば自社も叩くというのが今のメディア体質である。
小学生の時、クラスでいじめがあった。
そのとき先生が言った。
「いじめた奴は悪い。だが、それを黙認した人も同罪だ」
それ以来、その言葉が入っている。
この伝で行けば、メディアも同罪だ。
ジャー二-ズを叩くのもいいが、各社報道部は、自社のエンターテーメント部門ことも叩いてもらいたい。
そして、二度と起こらないようにしてほしい。
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