自費出版で知っておきたい3つの注意点とよくある5つのトラブル
自費出版は、費用負担はあるものの、誰でも自分の好きな本を出版できるメリットがあります。しかし、自費出版ではさまざまなトラブルが起こりやすいのも事実です。そこで本記事では、自費出版でよくあるトラブルと注意点を解説します。自費出版を考えている方は、トラブルを回避し、自分の思い通りの本ができるように参考にしてください。
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目次
自費出版とは
自費出版とは、自分で出版費用を負担して本を出すことです。出版社が費用を負担して出版する商業出版とは異なり、誰でも自分の好きな本を出版できます。本の内容やデザインはもちろん、発行部数や販売方法についても誰かに意見されることはありません。ただし、自費出版は自己負担のため、満足のいく本に仕上げようとすると費用負担が大きくなりがちです。
自費出版でよくあるトラブル
自費出版でよくあるトラブルは次の5つです。
- 契約内容に関するトラブル
- 費用に関するトラブル
- 製本に関するトラブル
- 著作権・肖像権に関するトラブル
- 流通に関するトラブル
契約内容に関するトラブル
契約時にしっかり確認しておかないと、後々トラブルになるのが「契約内容」についてです。著作権や所有権、費用などについて正しく理解していないと、著者に不利な条件で契約してしまう恐れがあります。疑問や不安がある際は必ず質問し、納得してから契約しましょう。
また、出版社に対する要望があれば、契約前に伝えておくことも大切です。双方の理解がしっかりできていると、その後の制作もスムーズに進むでしょう。
費用に関するトラブル
最終的にかかった費用と、最初に見積もりで出された金額が異なっていたというのはよくあるトラブルです。そのため、見積もり内容をよく確認する必要があります。出版社によってはさまざまなオプションがあるので、オプション内容と料金についても確認しておきましょう。
製本に関するトラブル
製本に関するトラブルでは、校正や校閲ミスなど本の内容から、印刷や落丁など仕上がり面までさまざまです。校正や校閲が不十分で、内容に間違いがあったまま出版してしまえば、本を回収しなければならない事態になってしまうかもしれません。著者の信用にも関わる問題なので、トラブルがないように慎重に行う必要があります。
また、印刷や落丁のミスも取り返しがつきません。もう一度印刷・製本するとなれば追加で費用が発生してしまいます。試し刷りの時点でチェックしてトラブルを防ぎましょう。
著作権・肖像権に関するトラブル
著作権・肖像権があるものは勝手に使用できません。他者が作った文章や画像を使う場合は、著作権に十分気を付けてください。また、インターネットの画像を使用したり、自分で撮った著名人の写真を掲載したりすると、肖像権の侵害になる可能性もあります。
流通に関するトラブル
流通や出版に関してのトラブルも数多く発生します。書店で販売するはずが、置いてある数が少ない、目立たない場所に陳列されていたなどが多いです。流通に関しては、売上に直結する問題のため、事前に確認しておかなければなりません。
自費出版の注意点
自費出版をする際は、次の3つの注意点に気を付けてください。
- 出版社選び
- 契約内容
- 自費出版にかかる費用
出版社選び
出版社を選ぶ際には次の点をチェックすると良いでしょう。
- 出版社の実績
- 得意とするジャンル
- 編集や校正のスキル
- 出版社の口コミ
初めて自費出版をする場合は、分からないことも多いので、サポートが充実している出版社を選ぶと良いでしょう。実績や口コミなどを確認し、安心して任せられる会社か確認してください。
契約内容
契約内容はしっかり確認しておきましょう。チェックしてほしいのは次の項目です。
- 出版権の期間
- 所有権と著作権
- 出版費用
- 出版のキャンセル時期と費用
- 書籍保管の有無と費用
- 売上を分配するときの内訳
契約書には専門用語が使われており、内容がよく分からない場合もあります。少しでも疑問や不安があれば、納得するまで確認することが大切です。
自費出版にかかる費用
見積もりで示された費用の内訳を確認しましょう。費用は、カバーや紙質、サイズ、ページ数などによって変動します。また、出版社によっては、編集費や校正費、流通費などをオプションで設定しています。見積もりをはるかに超えた費用を請求されたということにならないように、発生する料金については事前に確認してください。そのうえで、予算内に収まるように調整していきましょう。
注意点を確認してトラブルを回避しましょう
自費出版では契約内容や費用などでトラブルになってしまうことがあります。起こり得るトラブルを想定し、回避できるように努めましょう。
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