第1回:クラウドファンディングとは?出版との相性を解説

第1回:クラウドファンディングとは?出版との相性を解説


はじめに―クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、個人や団体がオンラインプラットフォームを通じて資金を募る仕組みです。支援者(バッカー)から小口の資金提供を受けることで、新しいプロジェクトを実現する手助けを受けられます。出版業界でもこの手法が活用されており、特に独自性の高い本や、特定のターゲット層に向けた書籍の出版に適しています。

クラウドファンディングは、単なる資金調達だけでなく、読者コミュニティの形成や事前マーケティングとしての側面もあります。出版クラウドファンディングに挑戦することで、支援者が最初の読者となり、出版後の販売促進にもつながるのが魅力です。

 

クラウドファンディングの仕組みと種類

クラウドファンディングには、主に以下の4種類があります。それぞれの特徴を理解することが、出版プロジェクトに適した資金調達方法を選ぶカギとなります。

  1. 購入型クラウドファンディング(リターン型)

支援者が特典(リターン)を受け取ることを前提として資金提供する方式。

  • 特徴: 目標金額を達成した場合にのみ資金を受け取れる「All or Nothing」方式と、目標未達成でも資金を受け取れる「All In」方式がある。
  • 出版に適用する場合: 本をリターンとして提供(特典としてサイン本や限定版を付けるなど)。
  • 代表的なプラットフォーム: CAMPFIRE、Makuake、Kickstarter

 

  1. 寄付型クラウドファンディング

支援者が見返りを求めずに寄付する方式

  • 特徴: 支援者の意義や理念に共感してもらうことが重要。
  • 出版に適用する場合: 社会貢献型の書籍(教育・環境問題など)を制作する際に適している。
  • 代表的なプラットフォーム: READYFOR

 

  1. 投資型クラウドファンディング

出資者がプロジェクトの利益の一部を受け取る仕組み。

  • 特徴: 主にビジネスや企業の資金調達で活用される。
  • 出版に適用する場合: 大規模な出版プロジェクトやシリーズ化を目指す場合に適している。

 

  1. 融資型クラウドファンディング

企業やプロジェクトが、個人からの小口資金を集めて融資を受ける形式。

  • 特徴: 金融機関を介さずに資金を調達できるが、返済義務がある。
  • 出版に適用する場合: 長期的なプロジェクトの資金調達手段として活用

出版クラウドファンディングを成功させるには、「購入型」や「寄付型」が一般的です。

 

出版とクラウドファンディングの相性が良い理由

出版プロジェクトがクラウドファンディングと相性が良い理由には、以下のようなポイントがあります。

  1. 初期費用の負担を軽減できる

書籍の制作には、編集・デザイン・印刷・流通費用など多くのコストが発生します。クラウドファンディングを活用すれば、出版前に資金を確保できるため、著者のリスクを抑えられます。

  1. 事前マーケティングができる

クラウドファンディングは、本のコンセプトを事前に市場で試す機会にもなります。支援者の反応を見ながら、ターゲット層のニーズを確認し、企画をブラッシュアップすることが可能です。

  1. 先行販売によるファン獲得

クラウドファンディングの支援者は、最初の読者・応援者となります。出版後の口コミやレビューの発生源となり、販売促進の大きな武器になります。

  1. 限定版や特典付き販売が可能

クラウドファンディングでは、通常の書店販売では実現しにくい「特典付き」のリターン設計ができるため、支援者に特別感を提供できます。

  1. コミュニティの形成ができる

クラウドファンディングを通じて、著者と読者の直接的なつながりを作ることができます。出版後もファンとの関係を維持しやすく、継続的なビジネス展開にもつながります。

 

出版クラウドファンディングの成功事例

成功事例:専門書のクラウドファンディング

ある著者は、ビジネスパーソン向けの専門書をクラウドファンディングで出版。目標金額の150万円を達成し、支援者数200名以上を集めることに成功。事前に支援者が確保されたことで、出版後の販売もスムーズに。

 

成功事例:エッセイ本のクラウドファンディング

エッセイ本のプロジェクトが、「限定版+オンラインイベント参加権付き」のリターンを提供することで、ファンの熱狂的な支援を獲得。最終的に、目標の200%を達成。

 

 

 

まとめ|クラウドファンディング出版の可能性

 

クラウドファンディングは、単なる資金調達手段ではなく、出版前のマーケティングやファンづくりの場としても機能します。しかし、成功するには適切な戦略と準備が必要です。

※万代宝書房は、着手金なしのクラファンプロデューサーと提携しています。

次回:「出版クラウドファンディングのメリット・デメリット」

次回の記事では、出版クラウドファンディングのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

 

 

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