人脈と赤い糸
説明
 足利事件、袴田事件、東電女性社員殺人事件などさまざまな事件に関する法医鑑定、DNA型鑑定、薬毒物分析、重大事件・災害での遺体検案、医療事故分析・予防対策など、50年にわたって法医学現場の第一線で活動してきた押田茂實。
 その半生は、知識や研究だけではなく、人との出会いに支えられた時間でした。
 本書『人脈と赤い糸』は、医学生時代から今日までを貫く数々の出会いをたどりながら、著者が歩んできた人生を温かく描いた回想録です。
 
 少年期に抱いた純粋な好奇心、マジックとの出会いが導いた東北大学での青春、そして法医学者として真実を追う現場。
そのすべての節目に現れた人との縁が、人生を形づくっていく。
 妻・翠との出会いも、まさに運命の「赤い糸」によるものだったと語られます。
 再審無罪事件に関わる中で、正義と人間の尊厳を守ろうとする姿勢を貫き、同時に、多くの弟子や仲間に支えられながら学び続けた日々。
本書は、そんな人生の軌跡を「感謝」という言葉で結んだ集大成です。
法医学者としての功績を超え、ひとりの人間として
どう生きたかを静かに伝える、一冊です。
【プロフィール】 押田 茂實(おしだ・しげみ)
日本大学医学部名誉教授(法医学)。
1942年、埼玉県寄居町生まれ。埼玉県立熊谷高校、東北大学医学部卒業。
医学博士。足利事件、袴田事件、東電女性社員殺人事件などさまざまな事件に関する法医鑑定、DNA型鑑定、薬毒物分析、重大事件・災害での遺体検案、医療事故分析・予防対策など、50年にわたって法医学現場の第一線で活動。
主な著作に、『事件の現場』(コスモ出版、1997年)、『実例に学ぶ医療事故』(医学書院、2000年)、『法医学現場の真相』(祥伝社新書、2010年)、『医療事故はなぜ起こるのか』(共著、晋遊舎新書、2013年)、『法医学者が見た再審無罪の真相』(祥伝社新書、2014年)、『Q&A見てわかるDNA型鑑定(第2版)』(共著、現代人文社、2019年)、『死体からのメッセージ【改訂新版】』(万代宝書房、2020年)、『最終講義Ⅰ~Ⅳ』(万代宝書房、2022年)などがある。
 
							
													 
						 
					 
					 
					