少年サムが出会ったのは、ただの動物ではありませんでした。
言葉を持ち、思考を持つ、一頭の馬。馬と関わる前に必ず知っておきたい、馬の言葉と思考。
JRA厩舎でも講習を
おこなう著者が、
物語のかたちで書いた。

馬と関わる人なら、一度は抱く3つの問い。この物語は、そこから始まります。
01Question何度伝えても動いてくれない。嫌われているのだろうか。それとも、そもそも馬には違う意味で伝わっているのだろうか。
02Questionニンジンをあげれば喜んでくれると思っていた。でも、馬が食べ物よりも大切にしているものがあるとしたら? 私たちは馬の気持ちをどれだけ理解しているのだろうか。
03Question優しく接しているつもりなのに、馬が怖がったり、落ち着かなかったりする。問題は馬ではなく、自分の呼吸や姿勢、心の状態にあるのかもしれない。
「人間はすぐに『嫌いだから』って言葉で片付けてしまうんだけど、僕たちには『嫌い』という概念はほぼないと思って接したほうがいい。」
── 本書より(言葉を話すウマ)
ニンジンより欲しいもの。「嫌われた」と思うとき、馬に起きていること。
少年サムに向かって、ウマが自分の口で語った言葉です。
乗馬の知識がなくても読める、56頁の物語。書いているのは、厩務員から競走馬調教の現場まで歩いてきた著者です。
01Story少年サムの前に現れたのは、言葉を話す一頭のウマ。「どうして噛むの?」「なぜ怖がるの?」。サムの素朴な問いに、ウマが自分の言葉で答えていく12の話。
02Perspective馬はニンジンをもらえば喜ぶ? 言うことを聞かないのは嫌われているから? 人間が当たり前だと思っていることを、馬の言葉で問い直していく。
03Mirror馬は、人間の匂い・呼吸・姿勢・視線から、その人の今の状態を感じ取っている。馬を鏡にすると、自分の心のありようが見えてくる。人との関わりにも通じる気づきがある。
だから言ったろう、
馬は「今」の君を見ている。
いつまで過去の自分を
見続けるつもりだい?
「はじめに」から「おわりに」まで、少年サムとウマの対話が12の話で進みます。フルカラー56頁、ひと息で読める長さです。
ほか、はじめに/おわりに を収録。各話のタイトルは本書の目次より。
大阪府和泉市出身。大学では社会学を専攻し、卒業後、大手乗馬クラブに入社。3年後にスペインで短期間、馬の仕事をし、日本に戻り競走馬の牧場で働く。大井競馬場で厩務員として働き、その後独立。
専門学校での非常勤講師や乗馬クラブでワークショップを開催するなどの活動をしており、現在は牧場で競走馬調教の手伝いをしながら、JRA厩舎や個人馬主、牧場などに出張講習をおこなっている。
また東京や大阪でスタジオを借りて、身体を使って馬を知るワークショップも定期的に開催するなど、さまざまな角度から馬とのコミュニケーションの素晴らしさを広めている。

ウマが自分の口で語る12の話を、ひと息で。読み終えたあと、馬の見え方が少し変わります。
B6判 56頁(フルカラー) / 定価 1,540円(税込)